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超人の面白読書 27 大山恵佐著『努力と信念の世界人 星一評伝』

Img191失敗の研究をしようと立ち上げた「日本失敗学会」が発足してもう1、2年は経つだろうか。1990年代のバブル崩壊時期は“失われた10年”と言われてそのトンネルから抜け出すのに莫大な負の遺産整理にエネルギーを費やした。失敗から学ぶ教訓を余所に15年位過ぎた今年、都会の地価が上がり始めているらしい。そんな景気回復をバネに「戦後レジューム」からの脱却とか「美しい国づくり」とか掲げた安倍首相(追記。先程入院先の慶応病院でお詫びの記者会見をしたばかり。無責任この上なく憲政史上前代未聞の珍事としか言いようがない。表情は窶れて痛々しいくらい)は敵前逃亡ではないが、民主党党首会談直前、社会保険庁の年金問題、閣僚の事務所経費問題などで参議院選挙大敗後まだわずか、病気を理由に突然辞任してしまった。それで国会は開店休業状態が1週間、何やら自民党派閥の談合の結果みたいな元幹事長の福田康夫氏が、今日午後麻生現自民党幹事長の追い上げを振り切って自民党総裁に選出され9月25日に新首相に指名される見通し(9月23記)。事実上の総理・総裁だ。果たして失敗から何を学ぶのか。“とりあえず”のフレーズが気になる福田新総裁、一体どんな舵取りをするのか。政治改革、公務員制度改革、税制改革、金融政策、教育改革、格差社会の是正、弱者にも配慮した社会保障システム、対アジア外交と米国関係改善などなど難問が山積み状態、“とりあえず”民主党との対話路線を引いていくか―。テロ特措法が見ものだ。旧態依然の政治からビジョンを持って生き生きとした社会システムを再構築できるような改革を断行してもらいたいし、庶民の生活向上と分かりやすい政治をやってもらいたい。野党にはもっともっと具体案を提示をして議論を深めて頂きたい。組閣人事が始まったようだが・・・。派閥領袖恩義人事では民意はどこにあるのか。この際民意を反映した解散総選挙がよろしい。

さて、話は大分逸れた。そう、失敗学である。今回の書評の主は大正時代憲政党の権力闘争に巻き込まれ一大事業を築き上げた会社から借金王に転落した星製薬会社社長・星一だ。作家・星新一の父親である。Img180Img181

その自伝『努力と信念の世界人 星一評伝』(大山恵佐著オリジナル版共和書房・復刻版「伝記叢書262」大空社)を図書館から借りて読んだ。58年前に書かれたもので多少読みづらいが、ここには星一の記憶を辿った人間ドキュメントがある。明治・大正・昭和戦後を生き、清濁併せ呑んだスケールの大きい人間が綴られている。アイディアに溢れ、計画的且緻密に実行していく努力と信念の人の素顔が浮かびあがってくる。とりわけ30歳前までの疾風怒涛時代が面白い。<続く>

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