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超人の面白読書 27 最相葉月著 『星新一 1001話をつくった人』 6

この書評も6回目。前回は星一が中心で書き進めてきた。今回からはシンイチの中学、高校そして大学、時代は戦中、戦後へ移っていく。ここではシンイチが祖父母すなわち小金井良精、喜美子(森鴎外の妹で翻訳家、歌人)の駒込曙町の特に祖母との暮らし振りと学校生活を友人関係を織り交ぜながら活写していく。本書の特徴の一つでもあるシンイチの先生、級友、友達のエピソードがインタビューを交えて書かれていることだ。作文は苦手、冷ややかな態度、奇抜なアイディア、映画鑑賞に江戸川乱歩耽読、親友の自殺などなどだ。高師中時代の友人は醍醐忠和、副島有年、越智昭二、北代禮一郎、辻康文、同級生には後の映画監督・今村昌平や児玉進がいた。ところで、麻布中学、水戸高等学校(俳人金子兜汰は友人)、東大経済学部を卒業して最後には俳人になるシンイチの異母兄・出沢三太、俳号珊太郎の出世の秘密を説き明かすあたりは執拗な取材の成果かも知れない。

夏のビル昏し征く子に父と宣り    珊太郎

<続く>

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