草野心平詩集(岩波文庫) 『乾 坤』抄から 噛む 少年思慕調

噛む

少年思慕調

阿武隈はなだらかだつた。

だのに自分は。
よく噛んだ。
鉛筆の軸も。
鉛色の芯も。

阿武隈の天は青く。
雲は悠悠流れてゐた。
けれども自分は。
よく噛んだ。
国語読本の欄外はくしやくしやになり。
活字の行まで噛みきると。
空白になつた分は暗誦した。


小学校は田ん圃の中にぽつんとあり。
春は陽炎につつまれてゐた。

だのに自分は女の子の胸にかみついて。
先生にひどくしかられた。

ゆつたりの薄の丘や。
昼はうぐひす。

だのに自分は。
カンシャクをおこすとひきつけた。
バケツの水をザンブリかけられ。
やうやく正気にもどつたりした。

指先の爪は切られなかつた。
鋏のかはりに。
歯で噛んだ。

なだらかな阿武隈の山脈のひとところに。
大花崗岩が屹ッ立つてゐた。
鉄の鎖につかまつてよぢ登るのだが。
その二箭山のガギガギザラザラが。
少年の頃の自分だつた。

阿武隈の天は青く。
雲は悠悠と流れてゐたのに。

この詩は少年時の回想だが、筆者も二箭山には従兄弟の案内で登った。鉄の鎖でよじ登ったあとの頂上から眺めた秋晴れの景色は絶景だった。その従兄弟は大分前に死んだ。

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超人の面白趣味の園芸 MORNING GLORIES

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MORNING GLORIES
―a special message to Sally

A morning glory,
Three morning glories

And
Many morning glories
With various faces

Just come out.

朝顔
―サリーへの伝言

朝顔一輪
アサガオ三輪

また
たくさんのあさがお
いろんな顔みせて

咲いたよ

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超人の面白読書 128  雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 10

ここまで書いてきてふとタイトルを読み返した。確かにこの関内幸介氏のエッセイのタイトルは、夏井川のほとりにて―“本郷界隈のことども”―と名付けられている。草野心平家だけの人たちだけではなく、草野家とゆかりのある群像でもあったのだ!それは前にも書いたが、extraordinary family history 傑出した人物の家族史、個性豊かな人たちの物語だろう。否、家族の栄枯盛衰の物語としても読める。江戸後期から追った主に草野心平家には、病気で早死にした人たちなど不幸も相当あってまた、子宝に恵まれず養子縁組をして家督を守ってきた。その血筋の不思議さ、怖さを思わずにはいられない。このファミリーヒステリーには当時の磐城中学を中退している人たちが心平をはじめ何人かいる。一つの枠には収まり切れない、個性豊かで血気盛んな人たちもいたのだ。それにしてもと思う、血筋の不思議さや育てられ方の不思議。草野心平の詩にはこの体験が反映しているようで、中国での詩作とグローバルな詩的世界、アメリカの詩の影響、初期詩集、蛙に託した詩、宇宙観、汎神論、アナーキズム等々の根底には存在のいたずら、虚無感、寂寥感があったように筆者には思われる。また、エネルギッシュで生活力が旺盛(『火の車』や『学校』を営んで生活費を稼いでいたがずっと貧乏だった。『学校』は筆者の20代の頃に何度か訪ねてみようと思ったが実現しないままだった。3年ほど前にようやく新宿ゴールデン街の店を訪ねたが、場所は同じでも店の名前や経営者が替わっていた。実は『学校』は大分前に草野心平のファンだった女性が引き継ぎ、新宿ゴールデン街に移ってしばらく営業していたがその女性も高齢で今は人に譲って引退。現在の店の女性経営者の特別な計らいで筆者は、元『学校』店主と電話で話すことができた。店の看板は草野新平記念館に寄贈したと店主が電話の向こうで語っていた。新宿ゴールデン街の入口の案内板には『学校』の名前だけが残されている)、詩人や作家との交流の広さ、面倒見の良さ、一言でいえば人間的魅力に溢れ、宮澤賢治をはじめ村山槐多や吉野せいなどを発掘した名編集者でありコーディネーターでもあった。
この関内幸介氏のエッセイを注意深く読めばもの悲しいトーンが流れていることも感知できよう。草野心平については今まで数多く書かれてきた。新たな視座で取り組めば生誕120年が草野心平詩にとって大きなエポックになるだろう。その意味でもこのエッセイにある第一級資料の草野氏文書の公開を俟ちたい。

タイトルの本郷界隈は、JR磐越東線「小川郷」駅近くの、福島県いわき市上小川・本郷公民館周辺。貴重な写真も何枚か挿入されている。

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 9

ここで執筆者関内幸介氏のエッセイに登場した草野心平家に関係する主な人物名を筆者流に挙げてみよう。そうすれば具体的に人物関係がよりたやすく理解できるはずだ。ついでに当時の名前の付け方の特徴も見出せる。小見出し「紋十郎家」。草野紋十郎、喜佐衛門、源蔵、政五郎、富蔵、興兵衛、林之輔、やす、はま。小見出し「登と欽一郎」。白石長兵衛、キヨ、登(みのる)、吉田一民、さだ、モリ、ヨシ、欽一郎、タカ、コト、豊、鷹雄、エイ、信男、悟郎、武子、萬次郎、草野晴次郎、シゲル、政右衛門、白井菊造、渡邊己之吉、草野正壽。小見出し「佐平太と遠平」。佐藤幸助(後の白井佐平太)、常松(後の白井遠平)、酒井興兵衛、柴原の鈴木才兵衛門、子眞山人、鶴、きさ、草野米吉、根本武郎。小見出し「戊辰戦争と奥羽出張病院」。関寛斎、小野亀七、関内半兵衛、本郷の庄兵衛、兵吉、新吉、ヒサ、正太郎、甚三郎。小見出し「宮本壽硯」。宮本秀英、室桜関。小見出し「牧牛共立社」。大久保利通、大悲山重一、伊藤正太郎、緑川萬次郎。小見出し「天文一揆と草野興八」。草野興八。小見出し「高蔵・馨・心平」。高蔵、トメ。小見出し「櫛田民蔵とマルクス學」。櫛田民蔵。小見出し「眞崎甚三郎」。眞崎甚三郎。小見出し「草野氏文書」。仁太郎。小見出し「生と死と」。幸平、セキ、庄平、アサ、半平。(続く)

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超人の面白読書 128  雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 8

執筆者が文献資料涉猟の人だとは分かるが、草野心平の家系は普通でも複雑過ぎてなかなか理解しにくい上に執筆者の関内幸介氏の文章もなかなかなもの、理解するのに一苦労した。単純だけどすんなり頭に入っていかないのがミソ。ということで、簡単な家系図を作れば更に理解が深まるはずと昔読んだ本を参照しようと書棚から引っ張り出した。ついでに関連の本を3、4冊積んで斜め読みしてみた。深澤忠孝著『草野心平の世界ーその道程と風土ー』(1978年、ふくしま文庫)や『猪狩満直全集』(1986年 猪狩満直刊行委員会)それに草野心平著『私の中の流星群―死者への言葉―』(1975年、新潮社。草野心平の詩を最初に認めた詩人山村暮鳥の一文も。掲載誌・年月一覧の作成は草野心平の年譜作成者の長谷川渉。兄民平や弟天平の記述もある。三兄弟全員が詩を書いていた珍しいケース。3、4年前に用事があって戦後すぐの文芸誌で西脇順三郎の記事を探していたら天平の詩が何編か断続的に掲載されていたのを偶然見つけた。1991年発行の新編本では解説は伊藤信吉、あとがきが長谷川渉になっている。ここには西脇順三郎についての記述があって、心平が西脇から慶應大学の教授に誘われたエピソードを紹介している)そして平窪郷土史編纂委員会編『平窪郷土史』だ。ローカル色の色濃い書籍がほとんど。深澤氏の新書版の略系図(本文P.23)と深澤氏が参考にした長谷川渉氏の草野家系譜(筆者による全集からのコピー製本)

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を見つけて合点、『猪狩満直全集』所収の初期詩集に跋文を寄せた心平の文章も読んだ。吉野せいが書いた文章を没にした経緯など内輪の事情が綴られていて興味深い。また、ネットでも関連ものを探った。その中に「草野心平研究史」なるのもあって、これまた参考になった。大分前の論考だが。残念ながら『平窪郷土史』にはこの関内エッセイに登場する草野家の人たちが通った中平窪富貴内の幕末平藩儒学者櫻關の培根塾についての記述はなかった。牧畜や牛乳舎にも言及したかったがそれは後ほど。(続く)


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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行 ) 7

いわき風土記・人物編 上小川村@草野家の続き。執筆者関内幸介氏は草野心平の親戚筋の人で資料も手に入りやすい環境にあることは容易に頷けるが、そればかりではなく、いろいろな文献をよく調査し解読しているようだ。惜しいかな、解りやすい文章がほしいー。それはさておき草野家では病気で早世したり、子どもに恵まれず養子をもらって家督を継がせていたりと複雑な家族だったことがよく分かる。寺の過去帳を調べることだけでは分からないことが多いはずだが、関係資料を執拗に追った賜物だろう。江戸後期には椎茸栽培、福島県で初めて株式会社組織の牧牛共立社を明治初期に戸渡に設立、馬喰を使って牛集めをしていたことしかもチーズや粉ミルクまで製造してわずか20年弱で解散したこと、いわき銘菓「六段最中」を発明し販売していたことなど興味深い事柄が続々と出て来るではないか。日本で初めて株式会社の会社組織を横浜で創設したのは丸善(創業者は福澤諭吉の影響を受けた早矢仕有的で店名は丸屋商社、現丸善雄松堂)で、確か明治2年、そういった近代的なビジネスモデルが福島県しかも小川町で設立されていたのだ。
試しにネットで関連事項を検索してみたら、執筆者の関内幸介氏は戸渡の「やまのがっこう」(3.11以降は放射能の影響もあって休止中)などいろいろなところで講師や案内役をしている。

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 6

小川(筆者的には敢えて小川)の風土がそうさせたのか、それともたまたまそういう進取の気性に富んだ人たちが集まっていたのか分からない。大方はむしろごく普通の暮らし向きを良しとしていたのではないかと考えたいが、その辺の事情は筆者には分からない。母親の実家周辺を見渡せば先祖がやはり山あいに入って山林関係の仕事に携わっていたことは容易に想像がつく(母方の祖母の出の内倉あたりは江戸時代に新田開発を手掛けていたようだが、内倉から少し下ったところで生計を立てていた祖父の時代は炭焼きや材木切り出しなどの山仕事や葉煙草栽培、果樹園それに田畑での野良仕事が主であったと記憶している)。母親の実家が湯の沢の近くだったということもあって、小学時代は母親の用事がある度にバスなどでよく“重箱運搬人”として駆り出されたものだ。バスは路線によっては確か一旦小川郷駅に入って上小川方面に向かうこともあった(が、時々は父親の妹、叔母の嫁ぎ先の柴原、父方の祖母の出の高萩に寄ったことも)。上小川行の終点はお菓子屋の「吉野屋」の前、それから乗り換えて二ツ箭山の中腹、内倉方面行のバスに乗り湯の沢の先のバス停留所で下車するのだ。次のバスを待つ間、鰻の寝床みたいな細長い「吉野屋」の窓側の小さな畳張りの休憩所で母親とバスを待った。その間母親はやや小柄だがはきはきした店の女将と世間話をしていたのだ。今となっては遠い記憶ー。(続く)

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 5

阿武隈高地(昔は確か山脈と言っていたが)、とりわけ二ツ箭山近くの磐越東線「小川郷」駅周辺の地域を巡る物語は、明治、否江戸後期、大正、昭和の時代を逞しく生きた草野家の人々の物語、言い換えれば個性豊かな人々の輩出であったことがこのエッセイから読み取れる。夏井川、本郷、紋十郎家、登と欽一郎、小川の百貨店、佐平太と遠平、戊辰戦争と奥羽出張病院、宮本壽硯、櫻關と培根塾、牧牛共立社、小川劇場、常慶寺、天文一揆と草野興八、高蔵・馨・心平、皇室と戸渡のヤマユリ、櫛田民蔵とマルクス學、眞崎甚三郎、草野氏文書、生と死と、祖父の家、結びにそして謝辞が小見出しで、読み進むにつれ、静寂の地下道から水滴がぽとりぽとりと零れ落ちる音が聞こえてくるようだ。
ここで草野心平自身の詩作品、かの有名な詩篇「上小川村」を書き写してみれば本郷界隈、“火の見やぐら”周辺がより鮮明になる。

上小川村

  大字上小川

ひるまはげんげと藤のむらさき。
夜は梟のほろすけほう。
ブリキ屋のとなりは下駄屋。下駄屋のとなりは小作人。小作人のとなりは質屋。
質屋のとなりは鍛冶屋。鍛冶屋のとなりはおしんちやん。おしんちやんのとなり
は馬車屋。馬車屋のとなりは蹄鉄の彦・・・・・・。
昔はこれらはみんななかつた。
昔は十六七軒の百姓部落。
静脈のやうに部落を流れる小川にはぎぎよや山魚もたんさんゐた。
戸渡あたりから鹿が丸太でかつがれてきた。
その頃ここで。
白井遠平が生まれ育つた。
櫛田民蔵が生まれ育つた。
いまも変なのが少しはゐる。
人のいい海坊主みたいにのろんとした草野千之助も生きてゐる。

ひるまはげんげんと藤のむらさき。
夜は梟のほろすけほう。

   背戸は赤松の山。前はすすきや草のなだらか
   な丘に屏風岩。そのまんなかのにぶい蛍色の
   出で湯をまもる家一軒。ここを湯の沢といふ。

ー岩波文庫『草野心平詩集』より
(続く)

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 4

この雑誌の目玉ともいえる、詩人草野心平の家系を探って余りある関内幸介氏の「夏井川のほとりにてー本郷界隈のことどもー」を二三度繰り返して読んだ。旧仮名遣いを使っていてやや読みづらかったが、内容は興味深く教えられることも結構あった。何度も地図を見ながら本文を追うと同時に、筆者の幼少期の記憶も動員しての多重奏的な読書となった。22頁もあるエッセイは草野心平の家系図を一つ一つ繙いていて、遠い記憶をジグザグしながらも見事に蘇らせている。それはやや“複雑系”のファミリーヒステリーと呼ぶべきものだろうか。進取の気性に富んだ人々の歴史でもあるのだ。鉱物学が得意な執筆者らしく、地形を詳しく描くところから書き始めている。(続く)

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 3

そんな中、米倉明氏の「押し付け憲法論」無用論を読んだ。現憲法が世界に稀な平和憲法で、それは先の世界第二次世界大戦で最後には原爆を投下され敗戦した反省から、二度と戦争をしないと誓った新生日本の姿勢を謳ったものだ。GHQに押し付けられてできたものではなく、現平和憲法草案は当時の関係者がマッカーサー他GHQの関係者と何度も協議してできたことは歴史的事実だろう。
米倉明氏の「押し付け憲法論」無用論は、短いエッセイながら論点を整理、問題点を浮き彫りにして「押し付け憲法論」を一蹴している。お見事という他ない。

このエッセイの最後に次のように書いている。
「・・・改憲を唱えるのに押し付け憲法論などは不要(かつ押し付け憲法論の論者にとって有害)であって、押し付け憲法論をきれいに棄て去り、端的に70年を超えた現憲法にはあちこち不備が目立つようになったので、この際改憲しようと呼びかければ足りる。そして、広く国民の意見を徴して改憲の是非を問えばよい」全く同感だ。
矢吹道徳氏の樋口陽一・米倉明両先生との出会いについて②は、著名な民法学者・米倉明氏のそのユニークな生い立ちにも触れながら、レスペクトをもって接した米倉明氏・樋口陽一氏(樋口陽一氏のエッセイは確かこの雑誌の前の号で読んだ)の出会いといわきでの(米倉明氏は小学中学時代を当時の平市、現いわき市で過ごした)交遊を活写している。
と書いてこの項を終えようとしたが、どうも出だしの1989年(昭和64)年『世界』2月号に掲載された「Z先生への手紙ー一市民の野暮な問い」が気になり、その掲載誌を探した。現物にあたってみようと考えて神保町の古本屋山陽堂へ。この古本屋は岩波書店ものを扱っているところで、ここならあるはずと目をつけて入ったのだが、雑誌のバックナンバーは売りものにならず置いていないと店主、ついでに岩波書店の本はどうかと筆者が尋ねると売れなくて困っているとの返事。硬派の本が売れなくなっているのだ。そう言えば、岩波書店のものを扱っていた新刊本の書店『岩波ブックセンター 信山社』も去年の11月に倒産している。結局地元の中央図書館から借りて読んだ。少し横道に逸れたので話を元に戻そう。昭和64年2月号の『世界』は歴史とは何かという特集を組んでいた。目次を見ると、井出孫六、江口圭一、中村政則、中村雄二郎、澤地久枝、弓削逹、鶴見俊輔、D・ラミス、奥村宏、内橋克人、鎌田慧、宇沢弘文、隅谷三喜男、粉川哲夫、辻邦生、藤本義一、M・ピーターセン、田辺聖子、野間宏、立松和平、津村節子などそうそうたる執筆者が顔を揃えている。当時は昭和天皇の崩御で自粛ムードが漂っていて暗い感じだったことを筆者もよく覚えている。「Z先生への手紙」は83頁から92頁、9頁にわたって綴られていた。天皇制の議論について一民法学者からの手紙形式による所見を分かりやすく述べたもの。天皇制など不要と。論理立てて手短に書いている。それは「押し付け憲法論」無用論にも通じるものだった―。

1989年(昭和64)年『世界』2月号に掲載された「Z先生への手紙ー一市民の野暮な問い」を読むはこちら→「yonekura_z_sensei.pdf」をダウンロード

(続く)

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行) 2

今安倍政権は自ら墓穴を掘った格好で支持率が急落、政権維持が困難な状況に来ている。この政権の目玉の一つが戦後レジュームからの脱却で現憲法を改正して新しい憲法をつくることなのだが、数の論理に任せて強硬採決した安保法制やテロ等準備罪法(共謀罪法)など戦前回帰と思わざるを得ない国民にとっては極めて危ない法案を可決して来たのだ。そこには国民目線がほとんど感じられない安倍首相自らのパフォーマンスのオンパレードで政治言語が独り歩きしている。

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超人の面白読書 128 雑誌『うえいぶ』第50号 終刊号(2017年3月31日発行)

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友人S氏からいわきの総合文化誌『うえいぶ』が届いた。終刊号に相応しく刺激的な記事が多い。地方創世といいながらこういった文化の香りたっぷりの雑誌が退場してしまうのが惜しい。創刊から29年、50号を出して終刊、一定の役割を果たしたのかも。筆者は時々S氏から贈られてくる号に目を通していたに過ぎなかったけれども―。紙面には『洟をたらした神』で有名な吉野せいに因んだ第39回吉野せい賞も発表されている。特に前半の3本の記事は秀逸までは行かないまでも結構読ませた。冒頭は草野心平記念館での詩人荒川洋治氏の講演「詩を知るよろこび」、続いて米倉明氏の「押し付け憲法論」無用論、樋口陽一・米倉明先生との出会いについて②そして草野心平の家系を追った力作、関内幸介の「夏井川のほとりにてー本郷界隈のことどもー」が並んでいる。講演記録とエッセイの類いだ。
荒川洋治氏の講演では面白い提案も。灘中学校の橋本武先生が中勘助の『銀の匙』をテキストで使い独自の奥の深い授業をしたように、吉野せいの『洟をたらした神』をテキストで使ったらどうかと。昭和期の農村の風景が読み取れる好テキストで一冊を一年間読み続けることを提案しているが、これは筆者も同感で、草野心平記念館主催でいわき駅近くで記念館サテライトを設けて開講したらいい。その際に小学生、中学生、高校生それに一般人向け広く開放することだ。「日本一不便で日本一の文学館」といわれている草野心平記念館(筆者的には日本一不便なことは分かるが、日本一の文学館かは分からないが。それはともかくとして友人S氏が配布した退職挨拶文の中に、この館を創設したことが自分の大きな実績の一つだと書いていたことを思い出した)をより身近な存在にしていくには関係者の柔軟な発想と気概が不可欠だろう。心平さん号とか名付けて専用の観光バス(横浜の港を走る「赤い靴号」などを参考にして)をループ形式で走らせるとか。いわき市は面積が広いからコストなど考えないといけないが、ボランティアのガイド付で吉野せい・三野混沌の菊竹山(その前に川中子の猪狩満直の生家も見学)→草野心平記念館→草野心平実家公園→天田愚庵・松ヶ岡公園→いわき市立美術館などを巡るコースを考えても良いではないか。コストは寄付金などで賄うとか。道中は草野心平の詩を読んだり、郷土の文学者に因んだクイズを出したりと楽しだらいい。
荒川洋治氏が言われているように、日本でたぐいまれな豊かな文学、特に詩歌文学が栄えた地域として語り継ぐ必要があるのかも。(続く)

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超人の書評紹介 2017年7月9日(日)新潟日報読書欄 にいがたの一冊 加藤孝男、 太田昌孝著『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』

『新潟日報』2017年7月9日(日)読書欄に澤正宏氏による、加藤孝男、太田昌孝著『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』が掲載された。西脇順三郎研究の第一人者による書評は、「詩の基層にある絶対的な現実を追体験するところから記された貴重な著作である」と本書の性格を述べたあと、「西脇順三郎の従兄が記した『西脇義一郎日記』への太田昌孝氏の言及は特記すべきである」、また、加藤孝男氏のイギリス留学時代の追跡は、新事実を調査しての圧巻で新鮮と論評した。
澤正宏氏の書評全文は下記の通り。

郷愁の表現 足跡たどり追及

この度刊行された本書は、日本の現代詩のパイオニア(開拓者)の筆頭にあげられる詩人・西脇順三郎(1894~1982年)を紹介、解説する一冊である。
1920年代中頃よりスタートした日本の現代詩をリードしていった詩人だけに、順三郎の詩は難解であり、現時点でノーベル賞候補者に8回も推薦されていたことが分かっているのだが、正式な受賞を逃した一因に詩の難解さがある。加藤孝男、太田昌孝両氏が共著の本書は、こうした順三郎の「詩の基層にある絶対的な現実を追体験する」(あとがき)ところから記された貴重な著作である。
確かに、小千谷が生んだこの偉大な詩人については、詩や詩論が紹介されることに比べれば、「詩の基層」、つまり、順三郎の生活体験から詩を読んでみるという試みは少なかった。本書の最大の特色は、長期にわたって小千谷に深く関わり、とくに小千谷市民でもあった1年間の経験を生かしながら、太田氏が西脇家一門を含めた、順三郎の幼少期を掘り起こしている部分、また、戦後から晩年にかけての郷里・小千谷に対する味わい深い郷愁の表現を紹介している部分などである。ことに順三郎の従兄が記した「西脇義一郎日記」への言及などは特筆すべきであろう。
加藤氏の順三郎の足跡やその詩への探求心も見事な成果を展開している。とりわけ、往路を含めた順三郎のイギリス留学時代の足跡は、新事実を調査しての圧巻で、順三郎の旅路やロンドンでの生活実感が伝わってくる手応えがある。エジプトでのピラミッド見学の検証、ロンドンで下船した埠頭の確定、マージョリ・ビットルとの出会いから恋愛、結婚、彼女を伴っての帰国などの記述は、知られざる事実の満載でとても新鮮である。
本書は「新潟日報」紙に「聖地をたずねて」と題して1年半にわたり連載した記事をまとめたものである。この一冊をあらためて読み返してみると、書物の基本的な骨格として、太田氏の民俗学を重視した小千谷からの視点と、加藤氏の当時のヨーロッパ社会、文学動向をふまえてのロンドンからの視点とが見事に対をなして、順三郎の郷里・小千谷とそこへの郷愁という詩の表現とに向かっていることに気づかされる。
詩人・西脇順三郎をより深く知ることのできる一冊が、順三郎に関する書架に加わったことを喜びたい。

全文を書き写してみて澤正宏氏の批評の確かさを思った。

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超人のドキッとする絵画 31 東京都美術館 ボイマンス美術館所蔵「バベルの搭」展

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 【東京都美術館の案内チラシの
 「バベルの搭」】
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【東京都美術館入口付近の案内ポス
ターの「バベルの搭」】
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【入口の大友克洋の「Inside Babel」】
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   【出口の「バベルの搭」】
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【上野構内の『たいめいけん』。海老
オムライス+チラシ「バベルの搭」】

ジョージ・オーウェルの『1984』をやっと読み終えた。ディストピア小説の最高傑作。新訳もこなれていて読みやすい。限りなく「現代」を映し出していてそら恐ろしい。この想像力・創造力!恐らく著者の経験が背景にあることは容易に想像がつく。でないとこれだけの小説は書けない。トーマス・ピンチョンの解説もまたよく読み込んでて的確、素晴らしい。今度は念願のジョージ・スタイナーの『After Babel』に原著と翻訳書でチャレンジしたい。この原著の見返しにはこの本の内容を象徴的に表している「バベルの搭」の絵が挿入されている。原著は複数の言語で書かれていてかなり根気のいる読書となるはず。翻訳は原著が出て35年後に刊行された([上]が1997年、「下」が2009年に刊行)。まさしく言語と翻訳の問題を扱っている。 その前に気になっていた展覧会に出向いた。

東京都美術館特別席展
ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル「バベルの搭」

16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを越えてー
オランダのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館のコレクションから、ピーテル・ブリューゲル1世の「バベルの搭」(旧約聖書の「創世記」にある伝説の搭。天まで届く高い搭を築こうとするも、同じ言葉を話す民だからこんなことをすると言葉を通じなくし搭の建設を途中で打ち切ってしまう。神の逆鱗に触れた話。傲慢さと愚かさの戒め)と奇想の巨匠ヒエロニムス・ボスの作品を中心に、絵画、彫刻、版画など16世紀ネーデルラント美術のコレクション約90点を展示紹介。(参照: 東京都美術館CALENDAR 2017[平成29].4→2018[平成30].3)

16世紀北ヨーロッパのオランダ絵画の世界に。
「aera_mook_2017.4.20刊ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展公式ガイドP.78-P.79).pdf」をダウンロード
少し薄暗い世界、幻想、怪奇、寓話の世界へ。教会関係者の彫刻から始まり、肖像画などホラント地方の美術、ボスの絵

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【ボス: 浮浪者(行商人)  よく観察すると面白い】
や版画などを観て歩き、奇想の世界に

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【ブリューゲル: 大きな魚が小さな魚を食う。
当時の体制批判、寓意画】

少し引き込まれたあと(何故か横須賀美術館て開催された「澁澤龍彦展」を思い出した)、ピーテル・ブリューゲル1世の[バベルの搭]を観賞。その絵の何とも言えない造形美、人々の表情など描写の緻密なこと、それに色彩の冴え、一つ一つ観ていても飽きず、これが16世紀中期のものかと驚くばかり。筆者的には褐色の搭に不穏な雲、それはニューヨークの世界貿易センタービルに飛行機が突撃してビルが崩壊し多数の犠牲者を出した大惨劇、あの16年前の9.11同時多発テロのシーンを思い起こした。しかし、この絵の前には人だかりができていて、じっくり観賞している暇はなく係員の誘導するまま歩を進めざるをえなかったのが残念。特に出口付近のミュージアムショップでは買い物客でレジは長蛇の列、いやはや凄いことになっていた。これでは“建設中”の「バベルの搭」も崩れそうな気配(笑)。それで急いで東京都美術館を出て、JR駅構内の『たいめいけん』で食事をしたのだが、驚くなかれここのメニューに“バベルの搭カレー”なるものがあったのだ。ファミリーで食事のテーブルにはそのバベルの搭カレーが供されていた。搭は黄色みがかっていてきもち高かった。老舗の洋食屋はあやかりメニューまで作ってしまったー。

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明治大学アカデミーホール「大岡信さんを送る会」

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2017年4月5日、86歳で永眠された詩人・評論家の大岡信さんを送る会に急遽駆けつけて献花させて頂いた。和服姿の写真は柔和そのもの。優しい人柄が偲ばれた。仕事帰りで会も終わり近く、間に合って良かった。一礼をしたかったのだ。また、Yさんにもお目にかかれたらとも・・・。


春のために


砂浜にまどろむ春を掘り起こし
おまえはそれで髪を飾る おまえは笑う
波紋のように空に散る笑いの泡立ち
海は静かに草色の陽を温めている

おまえの手をぼくの手に
おまえのつぶてをぼくの空に ああ
今日の空の底を流れる花びらの影

ぼくらの腕に萌え出る新芽
ぼくらの視野の中心に

しぶきをあげて廻転する金の太陽
ぼくら 湖であり樹木であり
芝生の上の木洩れ日であり
木洩れ日のおどるおまえの段丘である
ぼくら

新らしい風の中でドアが開かれ
緑の影とぼくらとを呼ぶ夥しい手
道は柔らかい地の肌の上になまなましく
泉の中でおまえの腕は輝いている
そしてぼくらの睫毛の下には陽を浴びて
静かに成熟しはじめる
海と果実

ー『大岡信の詩 16』(配布された小冊子)から

雑誌『現代詩手帖』6月号の大岡信特集号を少し目を通した限りでは、大岡玲の“師匠”の話や北川透の“シュルレアリスム、オートマチスム”のエッセイが良かった。いやいや、高橋睦郎さんの大岡信さんと飯島耕一さんとは仲が悪かった話も面白かった。前述した北川透のエッセイに、大岡信は理詰め、他方、飯島耕一は奇抜なアイデアと飛躍する連想を得意とすると二人の違いを浮き彫りにしていた。

追記 今朝のNHKニュースを観ていたら、昨夜の大岡信さんをしのぶ会の模様が放送されていた。長年の詩の仲間で友人の谷川俊太郎さんのお別れの挨拶、女優の白石加代子さんの
「水底吹笛」の朗読があったようだ。筆者は遅く行ったので聴けなかったが。

追記2 大岡信さんについては凝った詩集を出していたYさんからよく聞いていた。また、朝食はスパゲッティで、電車内では片足立ちなどしてバランス感覚を磨いていた。彼のエッセイか何かで読んで記憶に残っている。また、詩人の渋沢孝輔氏が亡くなった時の新聞の死亡欄か追悼文に、大岡信さんが詩人渋沢孝輔の性格の問題でえらく苦労したと書いていたことを思い出した。確か墓をどうするか云々の話だったと思う。面倒見の良い人だったのだ。

追記3 雑誌『現代詩手帖』6月号の大岡信特集号で大岡信さんと谷川俊太郎さんの違いを書いていた人がいて、そのさりげない言辞は示唆的だ。

三浦 大岡信と谷川俊太郎は対になって、片一方は批評家で片一方は詩人だと思っていたのが、大岡さんのが感覚派で、俊太郎さんのほうが理論派だということです。谷川俊太郎のほうがよっぽど理屈っぽくて哲学者っぽい。谷川徹三さん以上だと。―中村稔 菅野昭正 三浦雅士の鼎談「大岡信、詩的出発の頃から」  

谷川はやさしい言葉で、難かしいことを伝えますが、大岡さんを思うと、難かしい言葉をつらねて、その言いたいことを言います。―湯浅譲二「大岡信の死」
【写真: 筆者撮影】

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超人の面白ラーメン紀行 232 JR 水道橋駅『麺や すする水道橋店』

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JR水道橋駅東口ガード下にオープンしたラーメン店『麺や すする』(因みに「すする」の英語はslurp で音をたててすするの意。欧米ではsipの音をたてないですするという言葉が一般的。スープを音をたててすすることはマナー違反とされている。食文化の違いがー。ところが、アーバンラーメンがニューヨークに進出して日本のラーメンの食べ方を店に表示した、その中心概念はslurpだった!)たまたま仕事でこの辺を通りかかった時に見つけた店で、店の名前に“すする”をネーミングするほど麺とスープにこだわった、新感覚系つけ麺専門店だ。去年設立され本店が学芸大学前にあるらしい。
つけ麺(880円)を頼んだ。供されたつけ麺は美的センスのあるレイアウトのトレーに濃厚魚介系スープ、中太ストレート麺、チャーシュー、薬味のネギ。カウンターにはつけ麺をすすって食べる効果的な指南書も置かれていて、柚子酢やラー油などを加えることで味の変化を楽しむことができるのだ。一啜り、二啜りしてつける麺とその後の食感を味わった。濃厚スープにもちもちした麺が絡み美味。啜る音もまたいい。チャーシューは多少歯応えがあった。実はこのチャーシューは、店のホームページによれば、一度スープに30秒ほどつけてから食べると柔らかて美味しく食べられるらしい。
店内はカウンター席とボックス席併せて17席、土曜日の昼の時間帯で店は混んでいた。まだ開店して1ヶ月半、不慣れなところが目立った。
『麺や すする水道橋店』1.スープ★★☆2.麺★★☆3.トッピング★★4.雰囲気★☆5.価格★☆

追記 今度はラーメン(850円)に挑戦したが、味は良いのにスープが濃厚過ぎた!塩辛い。思わずテーブルにあった魔法瓶のスープ割をひねりの効いたどんぶり(残念ながら下の写真ではうねったところが隠れていて見えない)に注いだのだ。咄嗟の調合である。麺もやや硬めでもちもち感がイマイチ、チャーシューは硬めの豚バラ、スープの量も少なめ、つけ麺とは二味も違っていたか。

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文化講演会の案内 クロスカルチャー出版主催 第11回 「魅惑の私鉄沿線物語ー小田急・京王沿線の近現代史」

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クロスカルチャー出版主催の第11回文化講演会が江戸博で開催される。今回で11回目のタイトルは、『魅惑の私鉄沿線物語ー小田急・京王沿線の近現代史』で講師は専修大学の永江雅和先生。どなたでも気軽に聴講が楽しめるみたい。詳細は上記の案内チラシで。

追記 6月30日の東京中日スポーツ新聞はじめスポーツ紙3紙や7月4日の読売新聞夕刊、7月8日の東京新聞夕刊にも開催情報が掲載されて反響があったみたい。学生さんと新聞を見た人などがほぼ半々の割合で理想的な聴講者の構成、欲を言えば、あと少し聴講者が入っていると良かったかも。カラフルでビジュアル的なレジュメ、分かりやすい講演で好評だった。こういった講演をまた開催してほしいという声も。(2017.7.20 記)

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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授) 太田昌孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 8

この長い書評も終わりに近づいてきた。再読して思わぬ発見があった。本書の前半部分は比較的短い『新潟日報』の連載記事(西脇順三郎の軌跡を追う特派員報告風)に対して、後半部分が書き下ろしの詩と解説・評釈の、いわば、二部構成になっている。筆者は最後の章を読んで思わず最初の頁に戻り、「記念室の神話」を読み返してしまった。そこには元小千谷市立図書館長新野弘幸氏の西脇洋書保存の画期的な試みが記されていた。
ということで、循環型の読書が可能ということを発見したのだ。もちろん、後半部分から読むことも可能だ。大きな活字や豊富な写真もいい。難しい詩の本から開放されて気軽に読書の楽しみを教えてくれる。
著者の太田氏はあとがきで、「小千谷そば和田」や西脇順三郎記念室・偲ぶ会の事務局長の小見山昭氏のことを小千谷の風景に溶け込ましながら、「ロンドンと小千谷に身を置いたわれわれの眼と耳が、西脇の放つポエジーに操られながら一つの定点を見据えていたことに気づいていただければ幸福この上ない」と本書を結んでいる。上質なウィスキーと上品な日本酒を交互に味わった感じのする本である。西脇本の入門書としても最適な本。読者諸氏よ、ぜひ手にとって読んでほしい。
クロスカルチャー出版 2017年5月31日 刊。

追記 2017年6月24日(土)の『新潟日報』朝刊文化欄に『詩人 西脇順三郎』が紹介されたみたい。

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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授) 太田昌孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 7

太田氏は「山樝(さんざし)の実」、「まさかり」、「アポカリプス」、「えてるにたす」と「はしがき・幻影の人と女」を取り上げて繙く。そこには長年西脇詩に親しんできた太田氏ならではのやわらかい批評の眼があるように思われる。そのなかの「えてるにたす」から。

シムボルはさびしい
言葉はシムボルだ
言葉を使うと
脳髄がシムボル色になつて
永遠の方へ傾く
シムボルのない季節にもどろう
こわれたガラスのくもりで
考えなければならない
コンクリートのかけらの中で
秋のような女の顔をみつけ
なければならない季節へ
存在はみな反射のゆらめき
世界へ
寺院の鐘は水の中に鳴り
逆さの尖塔に
うぐいすが走り
ひつじぐさが花咲く
雲の野原が
静かに動いている


“シムボルはさびしい
言葉はシムボルだ”
西脇らしい言葉使いの二行だ !


太田氏は書いている。

西脇詩は難解であり、深い教養に象られた崇高な詩であるという評価は、実は西脇詩の全体像を把持した批評ではない。中略。西脇の何物も求めないという「空」で原初的な思考が、戦後の世界が目指したものとは大きく異なる方向性を持ったため、現代人の感性や理解のアンテナに触れなかったのである。

本書ではやや難解な部類に属する文章だ。理解が全くできないというわけではないが、執筆者の太田氏が言わんとしていることも分かるような気がする。それは時代の感性といったものだろうか。筆者が青年時代に親しんだ北欧文学研究者で詩人・作家・評論家の山室静は、西脇よりはるかに思想遍歴をした人だが、「無常観」を人一倍持っていた人だ。晩年は植物を愛でてその詩もあるくらい。

西脇の詩は読者にアタルクシア(魂の平安)をもたらすという(本文P.140)。また、同じ頁でこうも語る。太田氏も20代の頃深沢を徘徊しながら「人間存在の根本的なつまらなさ」(『超現実主義詩論』)を実感したというのだ。
太田氏は、最後に『旅人かへらず』の「はしがき・幻影の人と女」を引き合いに出しながら、西脇詩学の鉱脈として、またその中枢を形成する詩想の源泉として評釈を試みている。ここには「幻影の人」を定義しながら、著者太田氏の西脇詩に対する深い愛情があるように思われる。(続く)


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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授) 太田昌孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 6

さて、本題に戻ろう。第4章 西脇順三郎の詩の魅力をあじわうは、加藤氏と太田氏の西脇詩の代表作を例にとって解釈を試みた書き下ろしである。この章を再読して感じたことは、西脇詩を子細に読み解きかつ分かりやすく解説している点だ。有名な「雨」(註)ついての解釈では、戦後バージョンの「雨」に言及しつつ、改稿などという次元を超えて、あきらかに二つの異なる詩集と書き、歌人らしく戦後版『あんばるわりあ』の影響を受けた塚本邦雄の話に触れている(本文P.115)。同じく代表作「眼」についても戦前版と戦後版を比較し、一つひとつていねいに読み進み、解釈を施したあと、この詩を秀逸な出来映えと讃える。加藤氏の西脇詩に対する鑑賞力の鋭さ(冴えと切れ)があり、西脇詩の喩えに関しても独自の見解を持ち小気味いい。そして鑑賞は『近代の寓話』へ。「秋」Ⅰ、Ⅱ。

灌木について語りたいと思うが
キノコの生えた丸太に腰かけて
考えてる間に
麦の穂や薔薇や蕾を入れた
籠にはもう林檎や栗を入れなければならない。
生垣をめぐらす人々は自分の庭の中で
神酒を入れるヒョウタンを磨き始めた。

タイフーンの吹いている朝
近所の店に行って
あの黄色い外国製の鉛筆を買った
扇のように軽い鉛筆だ
あのやわらかい木
けずった木屑を燃やすと
バラモンのにおいがする
門をとじて思うのだ
明朝はもう秋だ

なるほど Ⅱ がいい。文房具にいろいろと刺激されている筆者としては堪らないが、“バラモンのにおいがする”には喩えが効きすぎる。そして、バラモンを講釈する加藤氏。「際立っている」と言うのも頷ける。
著者の加藤氏は『旅人かへらず』、『禮記』のなかから詩句を引用して、「幻影の人」、「遠いものの連結」や「無常観」を分かりやすく解説する。そして、土俗と近代との揺れのなかに、西脇の詩が存在したことを特記すべきと書く。

(註)戦前版の「雨」の詩と参考までにドナルド・キーンの英訳それに著作の中の西脇順三郎について。

南風は柔らかい女神をもたらした。
青銅をぬらした、噴水をぬらした、
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした、
潮をぬらし、砂をぬらし、魚をぬらした。
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした、
この静かな柔い女神の行列が
私の舌をぬらした。

Rain

The south wind has brought soft godnesses.
They have wet the bronze, wet the fountain.
Wet the swallow's wings, wet the golden feathers
wet the tidewater , wet the sand, wet the fishes.
Gently, wet the temples, baths and theaters
The procession of gentle, soft godnesses
Has wet my tongue.

From DAWN TO THE WEST
Japanese Literature of the Modern Era
POETRY, DRAMA, CRITICISM
DONALD KEENE
HOLT, RINEHART AND WINSTON  1984  NEW YORK P.326

ドナルド・キーン氏の西脇順三郎について書いた文章は、2016年7月29日のこのコラムで読める
http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2016/07/post-dc66.html

「幻影の人」はドナルド・キーン訳では“phantom man”だ。


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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授) 太田昌孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 5

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閑話休題 2。もう一つの話題を。実は西脇順三郎を偲ぶ会主催の講演会があって、この日は詩人の白石かずこさんの詩の朗読と弟さんのサックス演奏があった。コラボというやつだ。題して遠い記憶、詩の旅、西脇順三郎の理解者を招いての講演会だったが(白石かずこさんは2回目)、86歳にもなる恐るべき大詩人の朗読を聴けるとは大変光栄、しかも、サックス演奏付きだ。西脇順三郎の詩に影響を受けた詩人として面白い話が聴けるとてっきり思っていた筆者は、ある意味で肩透かし(“カタルシス”ではない!)を喰った格好だ。西脇順三郎の話はほんの少しで、和紙の巻き紙の上に毛筆書きの詩を朗読するという、お馴染みのパフォーマンスが始まったのである。代表作「ハドソン川のそば」に英文を挿入したアレンジ版(?)ほか直近の詩まで。過去に何度か聴いていた筆者は、カラフルな衣装でパフォーミングする仕草はお見事と言うしかないが(所々マイクの調子がおかしかったのか彼女の声が途切れてしまったのはご愛嬌)、いつの間にかエキサイティングな魂の叫びに心を奪われてしまったから不思議。サックス奏者の弟さんが、「姉はいま、大変興奮しておりますー」と隣で言っていたのが印象的だった。世界中を駆け巡ってパフォーマンスを実演してきた自信がみなぎっていた。瞬間芸の極致、白石ワールドは枯れることを知らない詩芸だ。Thank you very much !
西脇順三郎も草むらの陰でにんまりしているに違いない。(続く)

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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授 ) 太田昌孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 4

閑話休題。
ここで少し本題から離れて先週小千谷に行った話を書いてみたい。第1章の小見出しにあった「深地ケ岨(はば)」。執筆者の太田氏の文章から引用してみよう。

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「深地ケ岨(はば)」は河岸段丘の町、小千谷のなかでも奇跡的に残った峻厳な崖であると共に、信濃川のささやかな川波が寄せる名勝の地でもある。そのような場所を西脇順三郎は詩集『Ambarvalia』(1933年)所収の「旅人」で、「汝は汝の村へ帰れ 郷里の崖を祝福せよ その裸の土は汝の夜明けだ あけびの実は汝の霊魂の如く 夏中ぶらさがつている」という詩行として見事に結晶させている。中略。現在、「深地ケ岨」の崖の真上には遊歩道が作られ、市民の散歩コースになっている。古くは船改めの番所が置かれ、鉄道敷設前の小千谷における中心的な交通手段であった水運の拠点として栄えた深地は、今、静かにその営みをたたえているかのようだ。

その「深地ケ岨」の真上に建つ西脇順三郎の碑の周りがつい最近整備されたと聞き、西脇順三郎を偲ぶ会の副会長で医師の中村さん(『西脇順三郎の風土 小千谷の詩を詠んだ数々』の著者。この本の筆者の書評を読むはこちら→crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2015/07/112-8602.html) の案内でその場所に行ってみた。以前見たより断然綺麗になっていて、碑といい、芝生といい、眺望まで見事である。小雨混じりの風景もまた、絵になるのだ。研究者や西脇文学愛好家にとってこの場所が魅力的なのも頷ける。元は個人の所有地で市に寄贈されて現在の整備された公園・遊歩道があると教えてくれたのは前述の中村さん。グレートリバービューは一見に値する。(続く)

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【写真: 左上 西脇順三郎の碑 左下 綺麗に芝生が植えられた公園・遊歩道。筆者撮影】

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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教 授) 太田昌 孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 3

第3章 西脇順三郎の魂にふれる旅ー東京、小千谷を歩く旅人ーの章は、ほとんど太田氏の筆による小文だが、加藤氏のものも混ざる。若き詩人、宇田川町、再婚と朔太郎、鎌倉から小千谷へ、小千谷の民俗から影響、柳田国男との交友、欧州古代の研究、折口信夫と接点、「1月の京都」、三田を去る旅人、芭蕉への共感、故郷・小千谷、小千谷から未来の項で終わる。第1章から第3章まで計31の『新潟日報』の記事を再読して感じたことは、本にまとめたことで新たな発見があったことだろうか。日々を追う新聞と本の形でまとめたものを読むと、時間がゆったりと流れて、新聞連載時に見過ごした語句も感得でき、理解の度合いが深まるのが分かる。(続く)

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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教 授) 太田昌 孝(名古屋短期大学教授) 『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』 2

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本書の構成は前半が『新潟日報』の記事で、太田氏の西脇順三郎の故郷小千谷を訪ねるところから始まる。第1章の小見出しを追ってみよう。記念室の神話、花を摘む少年、舟陵の学舎、「西脇本家」の蔵、深地ケはば、従兄・義一郎の日記で終わる。特に出だしの「記念室の神話」は印象深い。執筆者の太田氏は1年間小千谷に住んだ経験からこの手作り感たっぶりの「西脇順三郎記念室」を熟知していて、尚且つこよなく愛していることが短い文章から読み取ることができる。
第2章は、加藤氏執筆による英国留学時代の西脇順三郎の軌跡を追う旅。風のバラ、漱石から20年、人形の夢、ルイスの芸術論、Ambarvalia、緑の夜明け、カフェ・ロイヤル、西海岸の街 オーバン、凹型のパラダイス、鼈甲のような夏、病める時代、シュールレアリスムと英国を訪ねる旅、それは遥か昔大正10年代を彷彿させる心象風景でもある。筆者的には「鼈甲のような夏」に惹かれた。西脇が新婚旅行で2週間過ごしたセルシーの町を訪ねる小文だ。

「やがて/黄色い麦畑/その上にかすかに見える/コバルトの海/車前草(筆者註。読みはおほばこ)の路/風車のまはる田舎で/鼈甲のやうな夏を/過ごした」(『あむばるわりあ』

鼈甲のような夏とは特別な夏と加藤氏は書く。そして風車探しに。当時大分あった風車は今一つしかないと。それにしても「鼈甲のような夏」の喩えは尋常な人間にはなかなか思いつかない。しかし「鼈甲」という言葉の響き、エコーが焦げ茶色の艶々したイメージと相まって素敵。それが夏を形容していて、一瞬どんな夏だろうと思ってしまう。凡人には「鼈甲」の“鼈”の感じが書けるかのほうにむしろ気をとられてしまうのだが。
また、「シュールレアリスム」の項では、『日本のシュールレアリスム(超現実主義)』という本のなかで、澤正宏は、西脇順三郎の帰国と、その後の活動が、日本のシュールレアリスム受容の初期において「大きな事件」であったことに言及しつつ、西脇のシュールレアリスムの作詩法について語る。
西脇が繰り返し述べるのは、人間がもっている習慣化した意識を打ち破り、新たなヴィジョンを描くことであった。そのために、遠く離れたイメージを連結して、詩を作れと言ったことに着目している。(続く)

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超人の面白読書 127 加藤孝男(東海学園大学教授) 太田昌孝(名古屋短期大学教授)『詩人 西脇順三郎 その生涯と作品』

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クロスカルチャー出版から西脇本が刊行された。
加藤孝男(歌人。東海学園大学教授) 太田昌孝(詩人。名古屋短期大学教授)共著『 詩人西脇順三郎 その生涯と作品』(A5判 並製 本体1800円)。ISBN978-4-908823-16-9

ノーベル文学賞候補に何度も挙がった詩人で英文学者の西脇順三郎の生涯と作品を分かりやすく読み解いた好著。『新潟日報』に1年半にわたって連載された記事(留学先のロンドンや郷里の小千谷を訪ねた交換・照応記事)をまとめ、新たに代表的な詩10篇を加えて分かりやすく解説。読みやすい大きな活字と豊富な写真はビジュアル的に詩人西脇順三郎の生涯と作品をさらに味わい深いものにしている。

今、西脇詩を読まずして現代詩は語れない!

目次
はじめに
第1章 西脇順三郎の魂にふれる旅―少年、青年時代の西脇(故郷・小千谷にて)―
第2章 西脇順三郎の魂にふれる旅―英国の留学時代の西脇―
第3章 西脇順三郎の魂にふれる旅―東京、小千谷を歩く旅人―
第4章 西脇順三郎の詩の魅力をあじわう
西脇順三郎 略年譜
あとがき

まず目を見張るのは表紙の青の鮮やかさが光っていることだ。留学時代の若き西脇青年の写真も映えるが、ロンドンのテムズ川の畔をイメージした風景と表紙の裏は、越後山脈を遠くに配し信濃川の流れる故郷小千谷をイメージした風景との対比で、本書の内容を見事にシンボライズしている。(続く)

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超人のおもしろ焼きもの発見

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萩焼、土谷道仙14代の作品: 湯呑茶碗↓

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京焼、清水正の作品: マグカップ(左)↓

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萩と京
たわむれたのし
はるきらら


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クロカル超人が行く 202 江ノ島 2017 初夏 続

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クロカル超人が行く 202 江ノ島 2017 初夏

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クロカル超人のすぐに役立つグルメ情報

◼️グルメ情報
1.ラーメン店•らあーめんやまぐち(西早稲田)鶏そば👉訪問済
2.ラーメン店•ほうきぼし(神田)
3.ラーメン店•潮(神田淡路町)白湯 アスパラ入りラーメン👉訪問済
4.ラーメン店•鮮魚らーめん五ノ神水産 銀ダララーメン👉訪問済
5.ラーメン店•空の色(麹町)ベジそば 野菜系
6.ラーメン店•響くろき(裏秋葉原)鶏そば 淡麗系👉訪問済
7.ラーメン店•台湾まぜそば 追い飯
8.ラーメン店•かもめ食堂(新横浜ラーメン博物館内)牛タン入り
9.ラーメン店•谷口食堂(新横浜ラーメン博物館内)
10.イタ飯•レストラン八木(代官山)冷製パスタ
11.塩•能登の浜塩
12.コーヒー店•バリスタ田中(下北沢) ニューヨーク仕込みのバリスタ
13.食卓道具•醤油さし COROBA 9 卵形👉購入済、イマイチ
14.とんかつ•とんかつ武信(代々木上原)👉訪問済
15.レストラン•ビストロオオカミ(千住)ムール貝
16.ラーメン•でぶそば(栄区)渥美清が通った店
17.そば屋•泰明庵(中央区銀座)そば屋のカレー
18.洋食店•洋食キムラ(御徒町)ロースカツ
19.和食店•お多幸(日本橋)とうふ飯
20.アジフライ•(西麻布)田はら 愛媛奥地アジ
21.モッツアーラチーズの専門店(テレビ朝日近く)
22.ラーメン•(新宿)あら炊き塩ラーメン
23.そばとうどん•そどん(戸塚区)
24.天ぷら•天ぷらめし金子(日本橋)
25.定食屋•食堂(平塚)
26.ブライアン•ラーメン•7年で2000杯
27.ラーメン•ロンドン•ピイキー•クラットン とんこつ ?
28.麺処ほん田(東十条)塩ラーメン👉訪問済、美味
29.麺や庄の 新宿区市谷田町 四万十生姜中華そば
30.麺屋一燈 鶏のガラと魚介スープ 自家製麺は氷水でしめる(新小岩•東新小岩1ー4ー17)👉訪問済、美味
31.たいめいけん(日本橋)→訪問済
32.湯浅醬油蔵元(和歌山)新古敏朗
33.ソーセージ(山形)ー片平琢朗
34.マルデイ•グラ(銀座)ハンバー
35.とんかつ•あげづき(神楽坂)※ここから69まで「ミッシュラン 2014年」が選んだ和食店
36.とんかつ•イマカツ(六本木)
37.とんかつ•自然坊(久が原)
38.とんかつ•すぎ田(蔵前)
39.とんかつ•とん太(高田馬場)◎
40.とんかつ•燕楽(池上)
41.とんかつ•大倉(二子玉川)◎
42.とんかつ•たいよう(武蔵小山)
43.とんかつ•武信(代々木上原)➡︎14.と同じ店👉訪問済
44.とんかつ•ポンチ軒(小川町)👉訪問済
45.とんかつ・マンジェ(八尾市)日本一のとんかつとか。3時間以上も並ぶとか。2016.4.23 テレビ東京「クロスロード」で紹介
45.とんかつ•まさむね(赤坂)
46.とんかつ丸五(秋葉原)
47.うどん•釜竹(根津)
48.うどん•喜心(赤羽橋)
49.うどん•佐藤養助(有楽町)
50.うどん・すみた(赤羽)◎
51.うどん•長谷川(大泉学園)
52.おでん•恵さき(神楽坂)
53.おでん•狩の川(小川町)
54.おでん•こなから本店(湯島)
55.おでん•Den(四谷)
56.おでん•呑喜(東大前)
57.おでん•楽(四谷3丁目)
58.おでん•力(銀座)
59.うなぎ•安斎(荻窪)
60.うなぎ•色川(浅草)
61.うなぎ•竹葉亭本店(銀座)
62.うなぎ•鮒興(代々木上原)
63.うなぎ•(学芸大学)
64.ラーメン•維新(目黒)
65.ラーメン•好日(東中野)
66.ラーメン•Gottsu(練馬)
67.ラーメン•しながわ(池袋)
68.ラーメン•麺や金時(江古田)
69.ラーメン•不如帰(幡ヶ谷)※「ミッシュラン 2014」が選んだ店ここまで
70.チャーハン•龍園(浅草)
71.チャーハン•美味飲茶酒楼(代官山)
72.おでん•京都•蛸長(東山区宮川筋1ー237 ☎️075-525-0170)
73.鰻・伊豆榮(池之端本店)
74.鰻・押田(国立)👉訪問済
75.鰻・駒形前川(浅草)
76.ラーメン・らあ麺とうひち 京都市北区大宮北箱の井33-6 セルリアンハイツ1階 2015年3月オープンの店。醤油系。北大路駅から約1キロ。
77.ラーメン・いいちょ 北大路駅から徒歩10分。バス停府立大学前あたり。醤油系。
78.ラーメン・浅月本店。岡山ラーメン
79.ラーメン・竹岡式ラーメン→うめや(千葉県富津市)
80.ラーメン・担々麺(勝浦)
81.パスタ・東京MEAT酒場 新宿御苑前店 新宿3丁目 都営新宿線線新宿3丁目駅下車徒歩4分
新宿区新宿2-7-2 サニーコーポ 新宿1・2 03-5366-5636 トマトソース ミートソース
82.ラーメン・独歩 新宿御苑前 醤油ラーメン
83.ラーメン・中華そば 春木屋 杉並区上荻1ー4ー6 ☎️03-3391-4868 荻窪駅北口徒歩2分
84.ラーメン・狼煙屋 東大和市清水6-1257-17 西武多摩湖線武蔵大和駅徒歩10分
85.ラーメン・SOBAHOUSE 不如帰 ハマグリ味 渋谷区幡ヶ谷2ー47ー12 ☎️03-3373-4508
86.ラーメン・東池袋 大勝軒 豊島区南池袋2-42-8 03-3981-9360
87.ラーメン・南池袋1-21-5 元祖めんたい煮こみつけ麺
88.ラーメン・二子玉川 しょうがラーメン 鮎ラーメン
89.ラーメン・曙橋 灯花
90.ラーメン・山口 下松ラーメン
91.ラーメン・大阪 高井田ラーメン
92.おでん・新橋かま田
93.カツカレー・銀座スイス カツカレー発祥の地
94.ステーキ・銀座クロサワ 江刺
95.小料理屋・京都寺町土筆
96.小料理屋・いのうえ嵐山
97.うどん・神田 タッグカレーうどん
98.ラーメン・巣鴨1-14-1 Japanese Soba Noodle 蔦 味玉醤油そば950円 ミシュランで一つ星 開店前に整理券をもらう(1000円出して)午前7時〜(土曜日6時半〜)11時の開店前に 来店時間を色別で表示している
99.ラーメン・西荻 杉並区松庵3-37-22 麺尊RAGE 軍鶏そば750円 火曜日定休日
100.ラーメン・亀有駅北口徒歩2分 亀有5-28-17 道 つけ麺
101.ラーメン・門前仲町駅 こうかいぼう 夫婦の接客が抜群 ラーメンセット(ラーメンと白ご飯と生卵)750円
102.ラーメン・関内長者町 ラーメン二郎関内店
103.そば・日本橋 かつお節卸問屋直営店立ち喰いそば そばよし 東京メトロ三越前徒歩7分
104.バー・Star bar・銀座 アクトウィスキー ベンチャーウィスキー
105.ドイツ料理・築地 ピラミッド 辛口ソーセージ入りカレー
106.フランス料理・広尾 ラ・プチ・イチゲン フレンチカレー
107.うどん・神田 一福神田店 さぬきうどん
108.スペイン料理・新宿 バレンシアパイリア
109.ラーメン・神楽坂 ふうふう亭👉訪問済
110.コーヒー・ソーホーの老舗コーヒー店
111.天ぷら・門前仲町 みかわ是山居 ぜさんきょ03-3643-8383 早乙女哲哉 日テレ2016.5.22 猿旅で紹介 江東区福住1ー3ー1 11:30-12:30 13:00-13:30 17:00-21:00 要予約 門前仲町駅徒歩8分
112.マグロ・中野 MAGUROMART
113.ラーメン・岩本町 あたりや食堂 雷々麺(宮崎)あんかけ ちゃんぽん麺
114.たこ焼き道楽わなか千日前本店 難波駅徒歩5分
115.うなぎ 入谷 のだや
116.ラーメン・鎌倉・和田塚駅 一閑人 トントロチャーシューラーメン👉訪問済
117.帝国ホテル 17階 インペリアルバイキング「サール」📞03ー3539-8187👉訪問済
2016年7月20日(水)13:30〜15:00 4名 @6.050円
打ち上げと今後の予定、ミッション
118.イタリアン・ポタ パスタ・渋谷
119.イタリアン・ボン マルシェ・築地
120.和食・卵かけごはん定食・千石
121.スウェーデン料理・SMÅKAKA
122.ハンバーガー店・キノーズ マンハッタン ニューヨーク小石川5丁目・スーパー三徳茗荷谷店脇 平日10時−15時 土日10時-18時 ハンバーガーがデカイ(2016年11月15日 朝の日テレで紹介)
123.ラーメン・つくば屋 半熟玉子の発祥の地
124.ラーメン・麺や七菜(喜多方ラーメン)八丁堀 注文してから麺作り
125.ラーメン・九州じゃんがら 秋葉原 豚骨老舗
126.ラーメン・劇場玄えい 六本木 進化系豚骨
127.ラーメン・むぎとオリーブ 銀座 進化系蛤スープ(2016.12.31)👉万世橋店訪問済(2017.3.17)👉訪問済
128.とんかつ・高田馬場 とんかつ成蔵(シャ豚ブリアン)スマステから
129.つけめん・魚雷 カレールー付 スマステから
130.ホットケーキ・神保町 TAMTAM スマステから
131.インスタント ラーメン・利尻昆布ラーメン アド街から👉予約済・3月20日👉購入済
132.海老フライ ・渋谷 ・? スマステ
133.お好み焼き ・JR大阪駅・? フレンチ風
134.肉まん・赤羽 セキネ
135.ラーメン・錦糸町・鯛ラーメン 麺魚(2017.5.1)

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超人の面白詩歌鑑賞 直近の谷川俊太郎の詩そして故大岡信の詩

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「はなをこえて しろいくもが
くもをこえて ふかいそらが」
若いころ書いたこんな詩句が古くないのは
くりかえす自然が年ごとに新しいから
いまいぶきを手にするあなたのうちにも
生まれて初めての新しい春が息づいています
その泡のほろ苦い歓びに
乾杯 !

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“Flowers beneath a spread of white clouds, and over the clouds a deep sky”
These words I wrote in my youth don't grow old
Tasting the essence of in your life, it has come alive in you.
Here's to your frothy, bitter delight !

谷川俊太郎

上記はキリンビールの春限定販売缶ビールに書かれている谷川俊太郎の詩と英訳。英訳には知り合いの先生が関わっている。この先生からご自身が英訳に使った底本、山本健吉著『こころのうた』(文春文庫 1981年刊)を頂いた。英訳の方は原本が絶版でコピーをもらえることになっている。詩人110人、153篇の詩を掲載。愛の世界、死と生と、人生、生活のうた、社会と人生、自然の中で、旅人のこころ、ふるさとと思い出の全8章312頁。谷川俊太郎の詩「空の嘘」も収録されている。


そして、願わくは春花の下に死なん、とまさにそれを全うして4月5日に亡くなった詩人・評論家の大岡信さん。その彼に捧げた谷川俊太郎さんの詩。朝日新聞に寄稿した一篇だ。

本当はヒト言葉で君を送りたくない
砂浜に寄せては返す波音で
風にそよぐ木々の葉音で
君を送りたい

声と文字に別れを告げて
君はあっさりと意味を後にして
朝露と腐葉土と星々と月の
ヒトの言葉よりも豊かな無言
今朝のこの青空の下で君を送ろう
散り初める桜の花びらとともに

君を春の寝床に誘うものに
その名を知らずに
安んじて君を託そう


詩人の和合亮一さんは4月25日付毎日新聞夕刊の詩月評「詩の橋を渡って」の中で、谷川俊太郎さんの詩に触れて次のように書いている。青年の頃より詩心を共にした歳月の親しさと本当の別れの寂しさについて、もはや言葉では綴れないという思いが伝わってくる。
筆者的には大岡信さんの詩と言えば、なぜか「春 少女に」の詩篇が咄嗟に浮かぶ。言葉の響きとイメージの鮮烈さが印象的だからかも。同名の詩集『春 少女に』は1978年(昭和53)の12月に刊行されて、翌年の1月からは朝日新聞にあの「折々のうた」の連載が始まる。


春 少女に

ごらん 火を腹にためて山が歓喜のうねりをあげ
数億のドラムをどつとたたくとき 人は蒼ざめ逃げまどふ

でも知つておきたまえ 春の齢の頂きにきみを押しあげる力こそ
氾濫する秋の川を動かして人の堤をうち砕く力なのだ

蟻地獄 髪切虫の卵どもを春まで地下で眠らせる力が
細いくだのてつぺんに秋の果実を押しあげるのだ

ぼくは西の古い都で噴水をいくつもめぐり
ドームの下で見た 神聖な名にかざられた人々の姿

迫害と殺戮のながいながい血の夜のあとで
聖なる名の人々はしんかんと大いなる無に帰してゐた

それでも壁に絵はあつた 聖別された苦しみのかたみとして
大いなるものは苦もなく少でありうると誇るかのやうに

ぼくは殉教できるほど まつすぐつましく生きてゐない
ひえびえとする臓腑の冬によみがへるのはそのこと

火を腹にためて人が憎悪のうなりをあげ
数個の火玉をうちあげただけで 蒼ざめるだろう ぼくは

でもきみは知つてゐてくれ 秋の川を動かして人の堤をうち砕く力こそ
春の齢の頂きにきみを置いた力なのだ

筆者のコラムで世田谷文学館「大岡信展」を読むはこちら→http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2015/11/post-7bfe.html

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クロカル超人が行く 201 再びの谷中銀座商店街 3

谷中銀座商店街に来る前には拉麺やは眼中になかった。すでに昼食を決めていた場所は千駄木駅近くの中華料理店だった。しかし、谷中銀座商店街の入口手前にあった拉麺やが何やら人だかりが出来ていたので(ちょうど昼時だった)、1時間後に用事を終えて立ち寄ったのが正直なところだ。
さて、ここから先がプチ散歩のおまけでミステリヤス、不思議発見。
拉麺やを後にした筆者は、隣の焼鳥やから出る煙の臭いを気にしながら元来た方へと先を急いだ。その途中この辺にも電気やがあるんだ、しかも、中古の電気やじゃないんだと勝手に想像しながら歩いていた。その時、あるビルの2階から小柄な女性が颯爽と降りてきた。フランス人形が突然路上に出現した感じ。日本人じゃないよ、ヨーロッパ系の可愛い、そう、かつてのフレンチポップの歌手フランス・ギャル、いやいや、ミュシャの描いたサラ・ベルナールみたいな、いやいや、アナイス・ニン似、化粧も程良く、薄めのピンクのブラウスに青系のスカートをはいた、20才過ぎくらいの女性が筆者の前を通り過ぎて行ったのだ。さて、おめかしてどちらへと声をかけたくなるほどの美人、しかも妖艶な雰囲気を醸し出しているではないか。一瞬見かけただけで筆者は胸キュン状態、メロメロ。そして妄想は膨み、ひょっとしたらあの女性はルーマニア人かも、もしかしたら錦*町の方へお出かけ?いやいや、それはなりませぬ、勝手な想像もー。あーぁ、勘違い、勘違いであれば良いのだが、神さま、仏さま!そうこうしているうちに彼女は遠ざかって人混みの中に消えた。もちろん、携帯で撮ることもできなかった!ふと気づくとそのビルは3階建てで2階以上はアパルトマン。パリの下町ではないが、ここはYANAKA 、妖しい女性は今何処? ひょっとしたら白昼夢ー。

筆者は白昼夢の余韻を残したまま、近くの公園に立ち寄り、千駄木駅を通りすぎて根津方面に向かった。高級魚やを訪ねてみようと思い立ったからだ。その前に本やを覗いて棚観察。ナンダロウ君らが編者の花森安治のイラスト集があったが、残念ながら中身はビニールで閉じられていて見られなかった。高級魚や『松本』を見つけられずにいたら、日曜日で休みだった。面白かったのはこの店、シャッター降ろした状態では何も書いてなくて魚やの目印すら見つけ出せなかったことだ。確かこの辺だと思って近くを2、3回ウロチョロしてしまった。決め手はもちろん住所だが、意外にもスマホの店紹介と照合して判明したのは、閉まっていたシャッターの上の方が白い板状(材質は板状にみえたが違うかも)だったことだ。(スマホの画像で見る限りでは店の外観が白を基調にしたオシャレな造りになっている。メザシ一匹が100円以上とか)。神隠しにあったみたいで不思議な体験だった。

追記 谷中2丁目界隈には女優川上麻衣子のスウェーデン小物・雑貨を扱った小さな店『SWEDEN GRACE 』があることをこのあとネットで知った。本人も店に出ている日もあるらしい。スウェーデンに関心のある筆者としてはダーラナ地方の伝統工芸品ダーラナヘストDalahäst, Dalarna horse(赤いダーラナの馬、置物)

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ダーラナヘストの詳細はこちら→http://www.aterior.com/dalarnahourse.htm

やガラス工芸品が良いかも。今度訪ねてみようと。

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クロカル超人が行く 201 再びの谷中銀座商店街 2

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風情のある酒やでちょい飲み後、陶器やなどを3、4軒覗いて谷中銀座商店街を抜けたところにある拉麺やに入った。家族連れのあとに待つこと20分、塩味が得意の店だがあえて醤油味に挑戦。11席の小さな店内に外国人が4人も。最近はSNSなどの発達で書き込みが世界中に拡散されて海外の旅行者も気軽に入ってくる時代である。路地裏やディープな場所まで入り込んでは日本的なものに直に触れている感じだ。
さて、大山鶏使用の醤油味の拉麺だが、少し塩辛いしコクがイマイチだ。中細麺もネチネチ。ミニ餃子も頼んだが、こちらも形状は良いけど具が生っぽい。辛うじてチャーシューが多少やわらかくて良かった程度で、残念ながら及第点は付けられない。塩味をセレクトすれば良かったと悔やんだ。店の雰囲気も男性3人がそれなりに仕事をこなしている感じで、筆者的には悪くはないが少しのんびりした様子に見受けられた。店主は目黒の拉麺やで修行し、6年前に独立したらしい。

『ひだまり』1.スープ★☆2.麺★☆3.トッピング★☆4.接客・雰囲気☆5.価格★☆

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クロカル超人が行く 201 再びの谷中銀座商店街

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ほぼ5年振りの谷中銀座商店街は予想通りの賑わいだった。晩春の晴れた日曜日の午後、路地があちこちに残る下町散歩は格別だが、人混みを避けたい気持ちも手伝って些か複雑な心境。5年前と比べると新規の店も出来ているがほとんど変わらずお馴染みの店が並ぶ。
ドーナツや、
陶器や、
酒や、
肉や、
着物や、
洋服や
蕎麦や、
花や、
珈琲や、
お茶・陶器や、
焼鳥や、
ギャラリー、
和物や、
拉麺や
それにプチバル
など。
どこか懐かしい昭和の香りが漂う。だから外国人が以前より増えても家族連れや年配の男女などで溢れていたのだ。ノスタルジア、あぁ、ノスタルジア。70人くらい並んでいたかき氷の店『ひみつ屋』はほとんどが若いカップル。肉やのメンチかつとコロッケで商店街を食べ歩き、酒やの前ではちょい呑み、楽しみ方はいろいろあるが、その一つがこのプチイベントだろう。筆者もまた両方味わったのだ。
実は以前にこの商店街の『金吉園』で買い求めたマグカップを壊してしまい、わざわざ遠くから買いに来たのだ。 ついでにもう一つ信楽焼のビアタンもゲット。

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上の写真の焼き物が何故かアルジェリア風のオブジェに見えるから不思議(笑)。

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超人の新刊紹介 永江雅和(専修大学教授)著『京王沿線の近現代史』

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クロスカルチャー出版の4月の新刊紹介

アメージングな京王線の旅〈CPCシリーズ 6 〉
永江雅和(専修大学教授/日本経済史)著
京王沿線の近現代史
A5判・並製・約180頁
定価1800円+税
ISBN978-4-908823-15-2

第1章 京王沿線の歴史を知るためのキーワード  
第2章 副都心新宿の形成と京王線
第3章 玉川上水沿いを走る京王線―渋谷区旧代々幡村地域の事例 
第4章 近郊農村から高級住宅地へ―京王線と世田谷の風景
第5章 環状鉄道の夢の跡―帝都電鉄から井の頭線へ 
第6章「東洋のハリウッド」―京王線と調布市 
第7章 南下する玉南電鉄―府中市と京王線 
本文91頁第7章の扉の写真と図を見るはこちら

第8章 聖蹟とニュータウン―京王線と多摩市
第9章 稲田堤の桜と多摩丘陵の開発―相模原線と川崎市・稲城市
第10章 動物園がやってきた―日野市と京王線 
第11章 御陵線から高尾線へ―京王線と八王子 
あとがき 関連年表、参考文献付。
                         
鉄道敷設は地域に何をもたらしたのか。京王線の魅力を写真・図・絵葉書入りでわかりやすく解説。知られざる京王線の謎が明らかに。

読んだあとめちゃ車窓の景色がかわる!

第7章関連 : 「京王線の府中駅に関するエピソード」

東京・府中。古代武蔵野国の国府跡にある大國魂神社は「聖域」だ。緑豊かな境内とケヤキ並木の参道が、どれほど尊いかというと「建設当初の京王線は、参道の横断を控え、道の両側に駅を作り、乗客は乗り換えを強いられた」という話があるほどだ。確かに1925年から3年ほど、府中駅は二つあり、直通列車もなかった。
ところが、参道をはさんだ駅を示す写真は京王社内を含め一枚もない。「重い貨物まで参道をはさんで積み替えたとは思えない」。中略。当時の駅設計図や地番を示す資料が新たに見つかる。両駅は隣接し、レールは最初から参道をまたいでいた。建設時の京王線は府中をはさみ違う会社が運営し、線路の幅も違った。線路幅を統一し、直通運転できるまで、駅が分かれていただけだったのだ。中略。「線路の幅」ではなく「聖域」にこそ伝説は宿る。―2017年2月6日付毎日新聞夕刊【憂楽帳】「聖域と伝説」より

同じ著者の前作は〈CPCシリーズ 5〉

小田急沿線の近現代史
定価1800円+税
ISBN978-4-905388-53-8
好評みたい。

文化講演会も開催予定
クロスカルチャー出版主催
第11回 文化講演会
魅惑の鉄道物語ー小田急・京王線の近現代史(仮題)

講師は永江雅和氏(専修大学教授)
2017年7月15日 午後1時半~4時半
江戸東京博物館1階学習室
資料代1000円(学生 500円)

鉄ちゃんはもちろんのこと、どなたでも参加歓迎みたい(定員50名、先着順)。
詳細はクロスカルチャー出版文化講演会係(03-5577-6707/
email:crocul99@sound.ocn.ne.jp)へ照会されたい。

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おもしろ花見会

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千鳥ヶ淵半周の花見後、総勢11名の花見会開催。その食料調達品の一部。刺身は朝9時のスーパー開店直後の鮮魚売場で捌いてもらったもの。新鮮で大好評。そしてもう一つ、少しでかいしゃけおにぎりも好評。100円以内の食料持ち込みを募ったところ、焼酎、和菓子、卵焼き、柏餅、お菓子、洋菓子などたくさん。狭いオフィスにもそれなりの豪華さがあった。参加者には持ち帰りのおみやげ付き。予算内で盛会だった。

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超人の若桜観賞

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今年の4月8日の若桜と去年の4月3日の若桜。
テレビで京都の桜守が言っていたが、桜は冬場が大事で栄養が行き届くように丁寧な手入れが必要とのこと。それが満開の桜を咲かすー。さて、こちらの今年の若桜は少しさびしい(笑)。

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クロカル超人が行く 200 千鳥ヶ淵の桜

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【写真 : 左上から3枚目までは今年の4月6日に撮影。4枚目は去年の4月1日に撮影したもの】 

今年の桜は寒かったので長持ちしている。花見会で訪ねた千鳥ヶ淵はほぼ満開。


歩くほどいいねと叫ぶ一万回

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超人の面白半分転生人語 12 最近考えること 「北朝鮮問題」

ここにきて東アジア特に朝鮮半島の緊張が高まっている。今朝のテレビで北朝鮮が飛しょう物体を放ったとニュース速報を流したが、後にミサイルを発射し日本海に落ちたことが判明した。フロリダでのトランプ大統領と習近平首相の米中首脳会談を睨んだ挑発行為なのは明らかだ。2月には金正日総書記の長男、金正男がマレーシアの空港で暗殺されたが、事件の真相が解明されずに彼の遺体だけが北朝鮮に引き渡された。この間マレーシアと北朝鮮間の遺体取引で何があったかは謎のままだ。そして、4月に入ったばかりの今日、今度は北朝鮮からのミサイル発射である。明らかに日本の米軍駐留基地を射程においた挑発であろう。アメリカのトランプ大統領は北朝鮮の金正恩レジューム崩壊を企んでいて、すでに掃討作戦か斬首作戦を遂行するため、海軍の特殊部隊が秘密裏に動いているといわれている。今米韓で北朝鮮をターゲットにした共同軍事演習が具体的に行われているという。ある専門家は東アジアの地域紛争にとどまらず第三次世界大戦に発展してしまう可能性もあり得ると指摘している。何やら政治面で4月が“最も残酷な月”にならんことを祈るばかりだ。ここは冷静に関係諸国の為政者が叡知を絞って平和的に解決した方が得策なはずだ。北朝鮮の金正恩委員長もやんちゃ坊主過ぎるけれども、アメリカのトランプ大統領の言動も理解に苦しむところ大だ。翻って日本国、お坊っちゃま君の安倍首相は戦後レジュームの脱却とか言って昔の国に戻したがっている。先の戦争の反省から戦後の平和憲法や平和教育もあるのに何を考えているのか。皆さん、何かがおかしい。理性が足りな過ぎるのか、政治理念やら倫理が欠けているのか、政治が劣化している。

追記 北朝鮮がミサイルを今朝5時半頃発射し失敗した模様。筆者が予測した通りだが、暴発しないようにアメリカ、日本、韓国、中国、ロシアと包囲網を築き圧力をかけている中で、しかも国連安保理も緊急の対策を協議中にしかけた格好だ。何とも暴挙と言わざるえない。平和ボケの日本には刺激的過ぎるが、これが現実で私たちもゴールデンウィークの初日、浮かれている場合ではないのだ。(2017年4月30日 記)

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超人の面白ラーメン紀行 231 町田『胡心房』再訪

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仕事で町田に来たついでに昼飯にと再訪したのが『胡心房』。久し振りに入った感想はともかく接客力抜群。普通ラーメン店は接客にイマイチの店が多い中ここは違った。前に入ったよりテキパキしている感じだ。外国人の脇に座ろうと思って座りかけたらこちらへお願いしますと奥のテーブル席に案内された。女性店員曰く、あそこの椅子は少し高く壊れていますと。外国人にラーメンの感想を尋ねたかったが・・・。
定番のラーメンを頼んだ(700円)。豚骨魚介系でトッピングに柔らかチャーシューやレタスなどがのっているのが特徴。味は良いが好みかも。カウンターで食べていた中年男性は旨い、旨いと連呼して帰っていった。それだけではない、その後の青年も旨いと呟き帰って行ったのだ。豚骨魚介系が好みの人には堪らないのかも。筆者的にはもう少しすっきりしたスープがほしい・・・。

花冷えのラーメンにレタス笑み全開

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超人の生真面目半分転生人語 12 公衆トイレ考

トイレ(便所)の話は古来様々なエピソードが語られ書かれているが、筆者が最近読んだ最たるものが文豪谷崎潤一郎が昭和初期に書いたエッセイ、『陰翳礼讚』のなかの厠についての考察だ。これはいちいち説明するほどでもあるまい。文庫本で読めるのでぜひ手にとって読んでほしい。ともかく彼なりの美学があり、含蓄があってオモロイ。昭和初期の、関西のトイレ事情がリアリスティックで、特に奈良に行ってトイレに入った話は秀逸である。
さて、前置きはこのくらいにして本題に入ろう。
いつもより比較的早く目が覚めたせいかー午前5時半過ぎかなー体調がイマイチで、肩が凝ったりして動きが鈍く、ひょっとしたら血圧が上がっているのかなと疑心暗鬼になりながら仕事で電車に乗ったり歩いたりしていた。そしてT駅北口で下車、小さい方の用を足すためトイレに入った。すると、 一面が水浸し状態なのだ。「何だろう、掃除したばかりなのかしら」と足元を注意して用足し状態に入った。そのとき掃除のおばさんが入ってきて、「何を、この水浸し状態は」とぶつぶつ言って不思議がっていた。筆者が「おばさんが掃除したんじゃないの」と言ったら、「いや、今から掃除するところなの」とおばさん、困った様子。「えっ、そうなの」と筆者。「それじゃ、一体どうなってるの」と筆者が呟き、辺りを見渡した。すると、左端の大きい方使用の洋式トイレの便器が異常をきたしているではないか、しかも汚物が浮かび水が満タン、すでに溢れ出した状態なのだ。少し距離があったから臭いはそれほどでもない。恐らくは何らかの原因でトイレが詰まり、便器から水が流れてトイレの床を水浸しにしたのだ。ということは、水浸しになったところには汚染されたものが混じっていたことになりはしないか。あぁ、汚い。しまった!それにしても大きい方の用を足した人は酷い、自分の始末もできず垂れ流しとはー。やりきれない気持ちだ。公衆トイレの最低限のマナーは遵守してもらいたいものだ。掃除のおばさんが可哀想。見てしまったことの強い憤り、残像が瞼に残った。次に入ったY駅東口出口を過ぎた地下街端のトイレの清潔なこと、先ほどのトイレとは段違いだった。気持ちが晴れ晴れしたことは言うまでもない。世界一清潔な都市は東京だと1週間ほど前にテレビのニュースでランキングを伝えていたが、まだまだの感を強くした。よく利用するT駅もリニューアルしたにもかかわらず、公衆トイレのマナーが悪いのか相変わらず汚い。定期的に清掃しているはずなのに。特に夕方から遅い時間が酷い。皆が利用するトイレだからマナーを守ってきれいに使いたいもの。家人曰く、駅の女子トイレも汚くて入りたくないっー。
これはスカトロジー(糞尿趣味)の話ではないのだ。


追記  今朝のネットには常磐線の電車の中で長椅子めがけて立ち小便をしている輩が映し出されていた。夜遅くのここの車両は人がいなかったようだが、とんでもない勘違いである。別に酒に酔っていたわけでもないらしく、次の駅辺りで下車していったという。全く呆れてしまう。恐らくこの車両は即取り換えものだろう。JRの方もこんな乗客がいて大迷惑に違いない(2017年4月27日 記)。

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超人のドキッとする絵画 30 国立新美術館『ミュシャ展』2

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【聖アトス山 正教会のヴァティカン 1926
405×480 cm テンペラ、油彩/カンヴァス プラハ市立美術館】

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【ロシアの農奴制廃止 自由な労働は国家の礎 1914
610×810cm テンペラ、油彩/カンヴァス プラハ市立美術館】

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【イヴァンチツェの兄弟団学校 クラリツェ聖書の印刷 1914 610×810cm テンペラ、油彩/カンヴァス プラハ市立美術館】

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超人の面白ラーメン紀行 230 即席ラーメン『利尻昆布ラーメン』

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旨いと評判の利尻漁業協同組合のとろろ昆布入『利尻昆布ラーメン』(塩味、238円)を有楽町駅近くの「北海道どさんこプラザ」でゲット。最初は夜食で袋の裏に書かれたシンプルな調理法で、2度目は昼飯に家にあった野菜(タマネギ、ネギ、ピーマン、海苔)少々を茹で玉子をトッピングして、そして3度目の具にはモヤシ、ネギ、玉ネギ、ピーマンそれにウィンナーを炒め、茹で玉子を添えて完食。利尻昆布を練り込んだ麺それにとろろ昆布を混ぜたスープ、さすが利尻の昆布だけあって潮の香りが醸し出すなか、アッサリした塩味がほどよい。即席麺とは思わぬ逸品。


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クロカル超人が行く 199 イタリア料理店 新宿『トラットリア・ターボロ・ディ・フィオーリ 新宿伊勢丹店』

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たまたま昼飯にと入ったのがこの店『トラットリア・ターボロ・ディ・フィオーリ 新宿伊勢丹店』。ランチメニューから本日のスパゲッティ ツナときのこのクリームトマト(980円)、ミニピッツァ(200円)それにアイスコーヒーをチョイス。多少待たされたが昼時間帯なので仕方がない。スパゲッティは少々しつこかったか。

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クロカル超人が行く 198 日本橋『たいめいけん』

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日本橋にある老舗の洋食有名店『たいめいけん』。有楽町の北海道物産アンテナショップで即席ラーメンの“利尻昆布ラーメン”を予約(22日に入荷)した後、休日出勤の家人の慰労を兼ね訪ねた。電話では30分待ちと言われたが、思ったより客の入れ替えがスムーズに流れたため15分待ちで済んだ。白、黒、焦げ茶色の店内の色調は落ち着いていて、それと呼応するかのようにホールを仕切る年配の女性たちにプライドと貫禄を感じつつ・・・。が、忙し過ぎたのかオーダー落としのシーンも。これには笑った!昭和初期の“モボ・モガ”モダニズム時代を今に伝える風情はしっとり感があってちょっぴりセピア色。この店の3代目は多趣味でアイデアマンの料理人としてテレビでも人気がある。そうそう、店の入口には3代目のパフォーマンスシーンのポスターもあった。
ボルシチとコールスロー(各50円、但し最低一品注文!あっさりしていて美味)、アスパラとポテトのにんにく炒め(アスパラが新鮮で食感は抜群)それに名物オムライス(1700円。ほんわかしてさっぱりした味、ボーノ)など老舗の洋食屋の味を堪能した。と同時に、ビールや赤ワインも少々嗜んだ。約40名の客はほとんどオムライスかオムライスのバリエーションを頼んでいた。

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色冴えるたいめいけんのオムライス

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超人の面白ラーメン紀行 221 神田須田町『Ginza Noodles むぎとオリーブ Clam Ramen』マーチエキュート神田万世橋店

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フレンチ出身の人がチャレンジした、ヨーロッパの香り漂う何ともユニークなラーメン店が銀座にあって、「ぶらり途中下車の旅」でも紹介された。進化系(?)ラーメンの『Ginza noodles むぎとオリーブ Clam Ramen』だ。その店を訪ねてみようと機会を伺っていたが、偶然にもコンビニでこの店のカップラーメン(へぇ、発売されてんだ!)をゲットして、本末転倒や、と思いつつ神田須田町の煉瓦造りを活かしたルネサンス・ 万世橋マーチエキュートの一角を訪れたのが今日!狭い食空間ながらなかなかオシャレ。「ミシュラン」に3年連続選ばれた店らしく、ニューウェブラーメン系のキング、いや、クイーンかー。
初めて入った店では普通はその店の定番ものを注文するのだが、定番の「鶏そば」(880円)にはこの店の売りの蛤がないので、一度注文した「鶏そば」を取り消して「鶏・煮干・蛤トリプルそば」に。いや、「ぶらり旅」で旅人のタレント(?)が蛤の味に大分興味をそそられたみたいだったので、その残像が残っていたのだ。5、6分経って注文のラーメンがテーブルに運ばれてきた。店の男性が「左側にむね肉、ひねってあるのがナルト、白い細長いものはメンマではなく山芋、蛤は右側に。普通のラーメンのイメージとはかなり違います」と一応説明。親切である。さて、例によってスープを一啜りしてみた感想は、埼玉、群馬、香川3県の老舗メーカーの醤油(メニューから)をブレンドそれに大山鶏がらと魚介をミックスしたスープには透明感があり、コクがあってマイルド、独特な舌触りだ。これって、どこかの味に似ていやしないかと思い出していたら、中華そばの『藤本』の味に似ていた。
和洋折衷だ。美味。麺は細麺ストレート、トッピングはなかな華やか。チャーシューではなく鶏のむね肉(低温調理で歯ごたえが少々)、メンマと違った感触を味わえる山芋、海苔、水菜、一味添えた蛤と役者がフレンチ風に衣替えした感じだ。完食。トレビアン!昼時の午後2時過ぎ、カウンター7席、テーブル席8席、テラス席もあって、店内に6人、テラス席にはアジアからの観光客が6名くらいはいたか。店は男性2人と女性が2人。雰囲気もまあまあ。この店のほかに銀座本店、さいたま新都心店、日本橋店の4店舗あり。
フレンチ系ラーメンと言えば、“道頓堀神座(かむむら)”で有名な神座チェーンだが、今や関西圏だけではなく、関東圏にも進出していて渋谷や横浜にも店舗がある。現在37店舗展開中。筆者は道頓堀、大阪、渋谷の店で食べた。コンソメスープと野菜が豊富なのが特徴だ。

住所 : 東京都千代田区神田須田町1-25-4 マーチエキュート神田万世橋1階
電話 : 03-3258-3131 営業時間 : [月~土]11:00~22:00 [日・祝]11:00~20:00 定休日 : なし

神田須田町『Ginza noodles むぎとオリーブ Clam Ramen』マーチエキュート神田万世橋店
1.スープ★★★2.麺★★☆3.トッピング★★☆4.接客・雰囲気★★5.価格★☆

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食べ蛤(がい)はスープに仏味トレビアン


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超人の面白ラーメン紀行 220 六本木 『アオリの神隠し 総本店』

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久しり振りに六本木ミッドタウン周辺を歩いた。国立新美術館で『ミュシャ展』を観に行った帰りに立ち寄った店がラーメン店『アオリの神隠し総本店』。飯田橋駅近くのラーメン店『たかはし』で3時間半前に食べ、美術鑑賞後にまたラーメンである。こんなことは初めてだ。美術館に行く前にこの店を通りかかったら人集りができていたので興味津々、どんな店かと思わず呟いたのだ。で、帰り道この店の前 でお子さん連れの若い女性に「この店は何系?」と訊ねたら「トンコツかな、美味しいですよ」と教えてくれたのでついつられて入ってしまったのだ。想定外の出来事だ。『一蘭』似の仕切りのある食空間で好みも選べる。筆者は中辛を選択したけど、辛くて咳き込むこと咳き込むこと、肝心の味がぼけてしまったほど。演出たっぷりの暗い店内を元気に応対していたのは若い女性。聞けば店は一ヶ月前にオープンしたばかりらしい。
頼んだアオリラーメン(980円)はトンコツ系。麺は極細麺ストレート系、味は豚骨マイルド(クセがなく結構イケる)、トッピングは柔らかチャーシュー、海苔、メンマ、玉子、刻みネギ少々のシンプルデザインで、どんぶりの色合いが何とも廓的な空間を醸し出し、黒と深紅っぽい色でエロい。10席以上ある仕切られたカウンターではなぜか子どもたちがはしゃいでいた。若いラーメン好きのママたちが連れてきているのだ。それにしてもここから3、4軒先には昔夜遅く〆に立ち寄ったラーメン店(筆者の記憶が正しいければ)が風化したまま置き去りにしてある。確か目印は墨で書かれた屋号が入った提灯。昔の栄華今何処ー。

六本木『アオリの神隠し 総本店』1.スープ★★★2.★★☆3.トッピング★★4.接客・雰囲気★★☆5.価格★☆


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超人のドキッとする絵画 30 国立新美術館 ミュシャ(ムハ)展

2017年3月8日から開催中の「ミュシャ展」(6月5日まで開催)。混雑が予想されるため早めの観覧をと考えて、先週の土曜日の午後六本木の国立新美術館に出掛けた。「ミュシャ展」を観覧するのは、堺市立文化会館、森美術館、そごう美術館に次いで4度目。主に大作「スラブ叙事詩Slav epic」を観るためだ。春になっても天候が落ち着く様子もなく、寒暖の差が激しい三寒四温の日々が続いていて土曜日の午後も例外ではなかった。そんな土曜日の午後、久しぶりの国立新美術館訪問だった。当日券購入に30分近くは並んだが、あとはスムーズに鑑賞できた。意外と混んでいなかったのだ。あの上野の「惹冲展」での長蛇の列を経験した者としては多少肩透かしを喰った感じだ。

写真が許可されたアートスペースで2枚をゲット。このコラム用に多少加工。
このスラブ叙事詩は題材のスラブ民族の歴史を描いた点(伝統に偏りすぎの感も)といい、その大きさといい、圧倒的な迫力をもって観る者を楽しませてくれる。更に付け加えれば色使いや構図の巧みさもー。

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【「ミュシャ展」図録表紙】

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【スラブ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い スラブ民族復興 1926 (未完成) 390×590cm テンペラ、油彩/カンヴァス プラハ市立美術館】

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【スラブ民族の賛歌 スラブ民族は人類のために 1926 480×405cm テンペラ、油彩/カンヴァス プラハ市立美術館】

(続く)

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自由の女神像にあるエマ・ラザラスの詩再考

The New Colossus

Not like the brazen giant of Greek fame,
With conquering limbs astride from land to land;
Here at our sea-washed, sunset gates shall stand
A mighty woman with a torch, whose flame
Is the imprisoned lightning, and her name
Mother of Exiles. From her beacon-hand
Glows world-wide welcome; her mild eyes command
The air-bridged harbor that twin cities frame.
"Keep, ancient lands, your storied pomp!" cries she
With silent lips."Give me your tired, your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these, the homeless, tempest-tost to me,
I lift my lamp beside the golden door!"

(Emma Lazarus, 1883)

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【コラージュ Ⅰ】

「The New Colossus」(14行のソネット詩)筆者訳。

新しい巨像

かの有名なギリシャの巨像とは違い
土地と土地を支配の手足で跨ぎ
海に洗われ 夕日に染まる港に
立つのは力強い女性
稲妻を閉じ込め 松明を持つのは亡命者の母
広く世界に向け歓迎の光を照らす
優しい目が二つの街を囲む吊り橋の港を見渡す
「古い国々よ、華やかさをとっておくがいい」
と静かに語る
「疲れはてた 貧しい人たちを
自由の息吹を求め寄せ合う群衆を
海岸で惨めに拒まれた人たちを
わたしのところに預けてください
祖国もなく 動乱に翻弄された人たちを
わたしのもとに送ってください
わたしは松明を掲げて見守ろう
金色の扉のそばで !」

アメリカのトランプ大統領は6日、テロリストの対策を目的にした入国禁止の新大統領令を発令。イラクを除くイラン、シリア、リビア、イエメン、スーダン、ソマリアが対象国で、アメリカ入国を90日間禁止する。ビザやグリーンカード保有者は対象外。実施は3月16日から。移民の国アメリカが再び閉ざし始めたのだ。大義はどうであれ大きな外交政策転換であることは間違いない。空港などアメリカの入口で混乱が再び起こるかも。

アメリカよ!

自由と寛容さはどこへ行った?


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超人の面白ラーメン紀行 219 横浜・伊勢佐木町『玉泉亭』

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サンマー麺の発祥地の一つとして知られている『玉泉亭』。この近くにある映画館に行ったついでにぶらついていたらこの店があるのに気づいた次第。実はラーメンを食べようと家系ラーメンを探していたのだ。店を見つけ出したがさて、今度はどちらに入ろうかと迷ってしまった。この辺は滅多に来ないのでサンマの乗っているラーメン(笑)にしようと『玉泉亭』に入ってサンマー麺(600円)を食べた。誰かが長崎チャンポンみたいと書いていたが、確かに野菜たっぷりのシンプルな醤油味であんかけが絶妙。“身体にやさしい栄養たっぷりのラーメン”とは店のお品書きに添えてあった。午後の3時、中華料理店内はがらがらで男性客一人に母子二人連れのみ。レジ付近には朝ドラ「まれ」でだらしない父親役を演じて好評(?)だった大泉洋の写真やタレントの色紙が。2、3年前に入ったポルタ店の方がここより客は入っていた。場所柄か?いやいや、デイープなエリアにはラーメン店が似合っているのかやたらにラーメン店の看板が多い。激戦区かも。夜のお仕事帰りに一杯か―。急いで付け加えればサンマー麺のサンマーとは中国語で生馬と書き、「生」→しゃきしゃきとした、「馬」→上にのせると意味だそうだ。


横浜・伊勢佐木町『玉泉亭』1.スープ★☆2.麺★☆3.トッピング★★4.接客・雰囲気☆5.価格★★★

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↑新家系ラーメンのチェーン店。店の前を通ったら10席位のカウンター席は満杯。

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→音楽演奏などに使われる多目的ホール『クロスストリート』。名付け親は歌手のゆず。『玉泉亭』の前にあるモダンな建築だ。右端に『玉泉亭』の“亭”の看板が見える―。

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超人の映画鑑賞 エゴン・シーレー死と乙女 続

ドイツ語圏の映画(オーストリアとルクセンブルクの合作)を観たのは久し振りだ。アメリカの映画とは違ってスケールの大きさはないが、陰翳のある、しっとりとした映像美を楽しんだ。モデル出身のシーレ役(ノア・サーベトラ)の男優の演技もアクションにキレがあるし新鮮、それより何よりカフカ似の顔が印象的。妹ゲルテイ役(マレシ・リーグナー)の女優の顏立ちもふくよかさが感じられかつ妖艶、そのほかの女性たちも個性的。舞台となったヨーロッパ中央の風景もいい。装飾美のクリムトと内面美の求道者エゴン・シーレの対照的な世紀末ウィーンのアール・ヌーボー的絵画だが、確かに風貌も対照的。この映画は想像していたほどエロくなかった。
ここで改めてエゴン・シーレのモデルたちーそう、西洋の女性美に想いを馳せてみたい。凹凸のある、エキゾチックな、表現力に富んだ顔立ち、華麗な髪、くっきりとした目と鼻それにエロチックな口元、豊かな乳房、脱ぎっぷりの良さと大柄かつなだらかな曲線を描く、背筋と臀の抜群のスタイル、茂った森にさ迷えと言いたげな陰翳のある谷間、スラッと長く伸びた、野性味たっぷりの脚の、いわば、外面と雲母のような脆さとアンニュイ感を漂わせる内面をあわせ鏡ように持つ、美の具現者たちはシーレの独特なくねったポーズや色遣いのマジックに果たして感応したか。この命題はさておき、かのモデルたちのヌードに典型的な西洋的な女性美を見出したとすれば、一方でこれとは対照的な美意識を耽美的な作品を多く書いた、あの文豪谷崎潤一郎の随筆『陰影礼讚』の日本女性の美に触れた一節に見出だすことができる。
「あの、紙のように薄い乳房の付いた、板のような平べったい胸、その胸よりも一層小さくくびれている、何の凹凸もない、真っ直ぐな背筋と腰と臀の線、そう云う胴の全体が顔や手足に比べると不釣合に痩せ細っていて、厚みがなく、肉体と云うよりもずんどうの棒のような感じがするが、昔の女の胴体は押しなべてああ云う風ではなかったのであろうか」
(平成28年刊新潮文庫版「解説」で作家の筒井康隆が指摘しているように表現に問題はあるが、80年以上前に書かれた歴史的遺産として捉えて)そしてこう書く。「美は物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」と。
エゴン・シーレの作品の価値は今や高値の4000万ドル以上といわれている。映画の次は日本での新たな展覧会開催があるかも。

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超人の映画鑑賞 エゴン・シーレー死と乙女

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横浜市営地下鉄「阪東橋」近くの映画館「ジャック & べティ」で「エゴン・シーレー死と乙女」を観た。
クリムトとともに世紀末ウィーンの象徴派・表現主義の寵児だったエロスと美の探究者、画家エゴン・シーレの自伝的映画。ディーター・ベルナー監督。2016年オーストリア・ルクセンブルグ共同作品。アルバトロス・フィルム配給。独題: EGON SCHIELE―TOD UND MÄDCHEN 英題: EGON SCHIELE―DEATH AND MAIDEN。天才画家エゴン・シーレは構図や色遣いなど独自な裸体画の名画を多数産み出したが、その短い絵画人生(28才で夭折)は、女とスキャンダルとエゴイズムの欲望が渦巻く世界だった。
映画は病床にある兄夫婦(シーレ夫婦)を妹が見舞うシーンから始まる。妹は子どものいる既婚者。身籠っていた義姉はすでに死亡、兄もスペイン風邪に罹り瀕死の状態。映画はここで切り替わり第一次大戦前の世紀末ウィーンに“フラッシュバック”、ウィーン工芸学校を辞めたシーレの貧弱なアトリエを映し出す。そこでは兄が妹をモデルにして裸体画を描いている。兄妹愛的な兄と妹の関係は普通ではないようにみえる。が、兄は現状に満足することなく、踊り子や年端のいかない少女をゲットしてはモデルに使い、度々男女間のトラブルを引き起こす。敬愛するもそんな兄に嫌気がさして妹は兄の画家仲間と結婚してしまうー。映画は兄シーレの最後を看取る家族、特に妹の献身的なしぐさを捉えて離さないが、兄の偏執狂的な女性履歴も追っていく。クリムト(アール・ヌーボー、ウィーン分離派の画家)に紹介されシーレのモデルにもなり同棲までする、生涯のパートナーと思しき女性(ヴァリ: レリエ・ペヒナー)ーその彼女が大戦後に病没と知らされたシーレは自分の展覧会の作品リストの題名を急遽「死と乙女」に替えるがそれがこの映画のタイトルにもなっているーがいるも別の良家の女性(エディット: マリー・ユンク)との結婚に踏み切ってしまう付和雷同振り・・・。男女間の縺れ合いはこの画家が女性にモテたという証左かもしれないが、あまりにもだらしな過ぎる。一度ゲットしてしまえば飽きて次に移る男性の性なのか。それとも自分の芸術を極めるにはどうしても女性が必要だと言わんばかり― ? 結婚、第一次大戦従軍、展覧会での成功、次第にシーレの絵画は売れていく。やがて映画はクライマックスに。妹が病に倒れた兄の病気を治そうと母にねだった宝石と交換に劇薬キニーネをやっとのことで手に入れるも時すでに遅し。兄はベットで病死する。映画はここで終わる。

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写真左: エゴン・シーレの作品『死と乙女』(1915年) ウィキペディアより
写真右: グスターブ・クリムトの作品『希望Ⅱ』('1907年) MoMAで筆者が撮影したもの

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超人の映画鑑賞 遠藤周作原作 マーティン・スコッセッシ監督『沈黙』 余滴

映画『沈黙』で好演した俳優のイッセー尾形が「週刊現代」最新号(2017年3月4日)のモノクログラビアに登場し、映画『沈黙』の舞台裏や台湾ロケなどについて語っている。小籠包の有名な『鼎泰豊ディンタイフォン』に食べに行った話やマーチン・スコッセッシ監督は馴れ合いはしない人とかいろいろと開陳していてオモシロイ。映画の内容にも触れているので引用してみたい。

「今回は、セリフが英語だからこそ、冒険できたところがあるんです。中略。英語はニュアンスがわからないから、こう言ってみようかと、無限の挑戦ができた」

「信仰とは宗教に限らず、自分が信じているもの、大切にしているもののことだと思うんです。そして踏み絵を差し出されたとき、つまり試されたときに、信じるものを貫くか、自分を売り飛ばすか。キチジロー(窪塚洋介)のように、踏んでもまた戻ってくるという選択肢もあるんですね。世の中、とかく二項対立で語られがちですが、僕は、この“第三の選択肢”がとても現代的だと思うし、一番ほっとするんです」

「清濁の両面を持つ人間の可能性って、やっぱり大きいんですよ。僕はそういう人間が好きだし、演じたいですね」

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 6

ドナルド・トランプ大統領が就任して1ヶ月、閣僚人事の議会承認が大幅に遅れていてまだ半分にも満たない有様で、その上解任や辞任も出て初動から躓いている。記者会見では相変わらず自分の仕事の成果をアピールするのに躍起だ。2月中旬には安倍首相との会談・ゴルフで親密さを演出、真意のほどは皆目分からないが安倍首相に“感謝”まで飛び出す始末。メディア批判は相変わらずで収拾がつきそうにもない。この先どうなるか、何が飛び出すか予断できない状態だ。そんな折アメリカの精神科医の投書が話題になっているという。
www.j-cast.com/2017/02/19290985.html?p=all
自己愛が強すぎるなど性格に問題を抱えるドナルド・トランプ大統領は、国家のリーダーとして相応しくないとの見解を表明したのだ。これは極めて異例だそうだが、そういう人物を支持している人々もいるから不思議に思える。自己顕示欲が強くて強情張り、事実をねじ曲げても自分の意見を押し通してしまう強引さ、自分を批判するメディアに対しては容赦しないほどの罵倒を浴びせて不満をぶちまける、この何とも幼稚すぎる振る舞いには品格dignityなど微塵もないのだ。
漫画のヒーローにはうってつけのキャラと思われるが、この分で行けば一年中良いに悪いせよ、メディアを賑わすことはあり得るかも。アメリカの政治が正義、平等、少数の意見の尊重、寛容さ、多様性など民主主義の土台を崩さず社会の要請に応えるべく政治力を発揮してもらいたい。選挙キャンペーンの支持者向けに雇用促進など公約実行中と経済力で強いアメリカを取り戻せと意気込むこともいいがー。

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ニューヨーク在住の私設特派員が送ってきたトランプタワーの最新写真。歪んで見えるのは気のせいか(笑)。

fake +fake = new face


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珍しい北欧料理の店紹介 6 フィンランド料理店『KIPPIS !』

筆者は京王井の頭線西永福駅で何気なく線路に隣接している建物を眺めていた。今日はいつもと違って寒さが身体に凍みる、しかも小雨、一段とその思いを強くしていたら、目の前の看板が目に入った。窓ガラスにトナカイの絵が書かれたフィンランド料理「KIPPIS !」(kippisは乾杯の意味だそうな)だ。こんなところに北欧料理店があるなんて知らなんだ。フィンランド料理と言えば、かつて京都は五条何々あたりにあった「フィンランディア」を思い出す。やはりトナカイ料理、硬くて少し癖があったのを舌がまだ覚えている。今はこの店は業態を変えて祇園でバーとして賑わっている。
この「KIPPIS !」はディナーが3000円からと書いてあるので、さしずめフィンランド家庭料理を想像して良いだろう。ウォッカも充実しているらしい。興味ある方は詳細を下記のWEBで確かめられたい。

http://kippis.hp.infoseek.co.jp
TEL:03-5376-2531
ANNOS JA JUOMAT

追記 この記事を書いて10年経つが(2007年12月)まだ訪れたことがないが、ランキングに時々顔を出すのでネットで当たってみた。2006年や2007年には訪ねた人の記事が載っていて、珍しいフィンランド料理やお酒を写真入りで紹介をしていた。しかし、その後この店は店主が料理修行に出るため閉店したようだ。


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超人の文学鑑賞 2月、如月 西行のあまりにも有名な歌一首

願わくは
花の下にて
春死なむ
その如月の望月のころ


西行のあまりにも有名な歌一首。“いまさら感”も漂うが。2月15日は西行忌だった。吉野の千本桜見にでかけ西行庵に出会ったのが懐かしい。雨上がりのせいか道中足下がドロドロ状態で一苦労したことも今となっては良い思い出だ。その道中記を読むはこちら→http://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2008/04/post_84b2.html

追記 昨日の毎日新聞夕刊(2017年2月15日)の石 寒太の「こころの歳時記」には西行法師の忌日因んだ一首が掲載されていた。

ほしいまま旅したまひき西行忌  石田波郷

追記2 昨日詩人で評論家の大岡信が亡くなった。享年86歳。
聞けば「願わくは花の下にて春死なむ」を愛し、事実その願い通りの死だったという。合掌。(記 2017年4月6日)

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超人の映画鑑賞 遠藤周作原作 マーティン・スコッセッシ監督「沈黙」

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遠藤周作原作・マーティン・スコッセッシ監督の「沈黙サイレンス」を観た。2016年アメリカで制作されKADOKAWAが配給。戦後文学の傑作の一つといわれている作品の映画化。日本の監督の作品にもあるが(昭和46年の篠田正浩監督の『沈黙』、恩師フェレイラ役は丹波哲郎)マーティン・スコッセッシ監督が原作に感銘して制作したアメリカ映画だ。
江戸時代初期、幕府の「禁教令」発令後のキリシタン迫害をポルトガル人の宣教師を通じて描いた作品。当時の隠れキリシタンがおかれた悲惨な状況を弾圧する強者側(権力側・奉行所)と弾圧される弱者側(キリスタン信徒・カトリック系)の両面から鋭く抉り出している。恩師フェレイラの棄教の真相を探るため、マカオで知り合ったキチジロー(窪塚洋介)の案内で日本に潜入したポルトガル人―ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルぺ(アダム・ドライヴァー)の2人、その後ガルペは弾圧され酷い仕打ちを受けて死亡―は、結局、恩師もそうであったように葛藤の末強者側の言い分を聞き入れざるを得ず、キリスト教を邪教とみなし棄教(転び=転宗)して日本名に改名、妻をもらい日本で暮らして亡くなる。長崎を舞台に隠れキリシタンの苦悩の問題を扱ったこの映画は、神は苦悩する人間に現れずなぜ沈黙するのか、信仰と愛の問題など根源的な問いを私たちに突きつける。しかし、筆者など冠婚葬祭や盆暮それにクリスマスのときぐらいにしか宗教を意識しない、世俗的でゆるい日本教信奉者にとっては、正直言ってついていけないところも・・・。
さて、演技面では特に奉行役のイッセイ尾形の演技になぜか共感。全体的に暗く笑いが少ない中にあってイッセイ尾形の名演技の悪代官の表情におかしみを感じたのだ。また、通辞(浅野忠信)の存在のある演技など全体的に日本人の役者が活躍していた。内面の蠢きと大自然の静寂、度々登場する「踏み絵」から「拷問」に至るリアリティーある酷いシーン、その上信仰と向き合うシーンなどセリフも長かった。途中眠気も。映画終了時にまわりを見渡したけれど、観客は少なかった。日本公開して3週間も経ってはいるがもう少し観客が入っていても良さそうな気がしたー。
筆者は 遠藤周作原作『沈黙』の文庫本を読もうとずっとテーブルに置いていたが、何ヵ月前に片付けてからその文庫本がどこへ行ったか分からずにいる。あとがきだけは読んだはずだが覚えていない。

“沈黙”といえば、イングマール・ベルイマン監督の『沈黙』が有名。こちらは大分古く1964年日本公開のスウェーデン映画。今ではyou tubeでも観られる。内面の苦悩や葛藤劇は、父親が牧師とあって掘り下げ方が尋常ではない。大小道具の使い方も巧み。但し、こちらはキリスト教でもプロテスタント系。字幕はアラビア語!これには参った。

追記 遠藤周作の『沈黙』の文庫本を買い直した。あとがきも読んだ。まだ手に入れたばかりだが、奥付を見ると2017年1月31日発行で何と63刷、驚いたことに、はしがきと本文は活字のポイントが違っていた。しかも、解説文まで活字が大きくなっていたから面白い。この方が読みやすいことは確かだ。ただ構成的にはどうかー。(2017.2.14 記)


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超人の面白テレビ観賞 その名は、ギリヤーク尼崎 職業 大道芸人

NHKEテレのドキュメンタリー番組「その名は、ギリヤーク尼崎 職業 大道芸人」を観た。役者根性がここまですわった人も珍しい。御年87歳、身体の不自由さにもめげず、路上で踊ったままで死ねれば役者冥利に尽きると老体をうって励む、その日常を密着取材した番組。身の回りの世話をする元タクシードライバーの弟さんの献身的な努力にも感心するが、それにもまして兄のギリヤーク尼崎の役者ばかを懸命に貫き通す芸人魂に感動した。圧巻は去年10月10日の新宿路上でのパフォーマンス「念仏じょんがら」だ。200人位の観客の前で弟子に支えられながら見事に踊り切った。それは非日常へ誘う奇抜な衣装で踊り狂う魂の舞踊そのもの、独創性に溢れていた。私はロマンチストで夢を売る商売をしていると都営アパートの自宅で語るギリヤーク尼崎。年老いて身体の自由を奪われても役者稼業を続けているのだ。その根性にアッパレ!

ギリヤーク尼崎の舞踏を見るはこちら→
https://youtu.be/p1eg24HYY34

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ニューヨーク地下鉄新路線「2番街線 Second Avenue Line」

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ニューヨーク地下鉄新路線「2番街線 Second Avenue Line」の一部が2017年1月1日に開業。1929年に計画が公表して以来だから、何と88年振り。世界恐慌やニューヨークの財政難があって計画は中断していたという。今回は96丁目駅、86丁目駅と72丁目駅の3駅、約3キロ。20万人くらいが恩恵に被るとか。2番街線は北はハーレム125丁目から南はハノーバー通りの約14キロの区間でマンハッタン東部を南北に貫く計画だが、全面開通の目処は立っていない。
ニューヨークにいる私設特派員から約1カ月遅れのlineでの写真が上記。今までのニューヨークの地下鉄のイメージとは違って超モダンだ。86丁目駅の写真には“E PULURIBUS UNUM“out of many, one、その意味は多数から一つ、多州から成る統一国家、アメリカ合衆国を意味するラテン語の文字(上から5番目の写真)でオバマ前大統領がよくこのようなことを言っていたと思う。また、“ポイ捨てはここで止めて”との文字も(上から3番目の写真)。このlitterの文字は時々通る南麻布の有栖川記念公園でも見かける。ニューヨークも1980年代終わり頃とは180度違って街が見違えるほどクリーンになってきた。ニューヨーク前市長の陣頭指揮が奏効したのだ。筆者が6年前に遭遇したグランドセントラル駅近くのバスターミナルの前のビル1階には朝早い時間にも拘わらずお揃いのグリーンの制服を着た清掃員たちが待機していたっけ。また、3年前の初夏、ニューヨーク6番街の路上で出会った清掃員がビニール袋をもって仕事をしていたのを筆者はビデオカメラ片手に目撃している。
地下鉄新線駅は、それこそトランプタワーも近くにあるのだ。ま、5番街だけど、少し歩くかな・・・。

追記 この記事を書き終えてあと『The New Yorker』の電子版最新号(NEW YORKER JOURNAL FEBRUARY 13 & 20, 2017 ISSUE)にアクセスしたら、偶然にもこの記事と同じようなものが“THE SECOND AVENUE SUBWAY IS HERE ! ”というタイトルで掲載されていた。17ページもある長文の記事。こういった偶然の巡り合わせもあるのだ。本場ニューヨークの最新地下鉄事情が分かって面白い。興味のある方はこちらにアクセスされたい。
http://www.newyorker.com/magazine/2017/02/13/the-second-avenue-subway-is-here (2017.2.9 記)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 5

ドナルド・トランプ大統領が就任して2週間、全速力で突っ走ってきた感じだが、融和どころか対立と分断の様相がより鮮明になってきている。中でも中東やアフリカ7ヵ国の人々の一時入国禁止は、現政権と連邦裁判所の対立が激化、様相は前代未聞の事態に。また、ツイッターでのやり取りは相変わらずで、ニューヨークタイムズやCNNなどメディアとの対立も。現政権はいつまでも持つか、途中で投げ出すのではと囁かれている。大統領選挙のレースに勝つことに興味があるだけで、大統領になることには興味を示していないとも言われている・・・。
アメリカに不利益のTPPからの離脱、不法移民を防ぐメキシコとの国境の壁構築、雇用促進のための自動車メーカーへの国内移転、大義名分はテロ対策の難民・移民の一時入国廃止等々矢継ぎ早に強権的な大統領令を発令、これに対して比較的大きな反対デモも各地で起きている。世論調査の大統領支持率を巡ってもメディアと対立している有り様だ。フェイクニュース(嘘のニュース)、フェイクニュースと言ってはメディアを煽っている。
ここに来てまた新たな問題が浮上してきている。議会に副大統領がやって来るなど前代未聞のケースが起きて、ベッツィ・デボス教育長官が均衡を破って上院の議会承認が得られたと今朝のアメリカのメディアは伝えていた(APS やABCのニュース)。ベッツィ・デボス教育長官自身は私教育の享受者で公教育の素人、教育制度改革を行うらしい。6000万人の生徒、4000万人の学生を擁する全米の学校や大学で教育予算やスカラーシップの問題をどうするか、今からその手腕に疑問符が付いている。気になるのは中東・アフリカ7ヵ国の人々のアメリカ一時入国禁止だ。テロ防止だと嘯くが明らかに移民排斥や人種差別だ。これは佐藤優や金平茂紀が指摘するまでもなく(『週刊現代』2017年2月18日号)、今後アジアに波及する恐れがあることを私たちは自覚しておくことが必要かも知れない。いつか来た道を辿らないためにも、かつて黄過論で日系移民などアジア移民バッシングあった歴史を忘れてはならない。筆者の身内もニューヨークに留学中なので他人事ではないのだ。(続く)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 4

アメリカの現政権で初めて来日したマティス国防長官は、海兵隊大将の経験を持ち蔵書7000冊ともいわれている学者肌の独身の長官。奇しくも毎日新聞の朝刊トップの見出しは「総合科技会議 大学の軍民両用研究を推進」だった。中国や北朝鮮など東アジア地域の安全保障を睨んだ日米軍事同盟のあり方を日本政府関係者と探るものとみられている。
マティス長官のあだ名は狂犬(mad dog)、様々な戦争に加担した張本人でしかも前線の指揮もとった軍のエキスパート。今日の稲田防衛大臣の会談・記者会見ではより強い日米同盟関係を築くことを協調するも、トランプ大統領の言及した在日米軍駐留経費負担(米軍駐留経費負担、いわゆる思いやり予算、2015年度の日本側負担は約1910億円、アメリカ側の負担率13.6%の約300億円に過ぎないー2017年2月4日毎日新聞朝刊から引用)問題については日本は他の国々のお手本と持ち上げ明言を避けた格好だ。
さてさて、トランプ大統領の吠え方がツイッターを使って益々過激、その上に大統領令(executive order)を連発して内外にトラブルメーカー振りを発揮している。目下の見せどころは大統領令に添えた彼のユニークなサインそれに書きやすそうなペンーそんなパフォーマンスばかりが目立つ(筆者的には確かにペンの銘柄は気になるところ)。中でも中東・アフリカ7ヵ国の難民の一時入国禁止は、準備不足も関係していて空港などの現場が大混乱しているばかりか、連邦裁判所の却下判断、反対デモと全米各地で波紋も広げているのだ。トランプ砲は取り敢えず打ち放っている感じにしか見えない。少なくとも筆者には。日本のメディアも特に週末となれば“トランプ占い”に躍起だ。筆者たちの大学時代からいわれてきたことだが、最近特に新聞・テレビ・雑誌それにメディアその上ネットメディアの政治色がより鮮明になってきている感じだ。何だかねぇー。(続く)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 3

そうだ、忘れていたドナルド・トランプ大統領の就任演説の内容に言及することだった!平易な英語は筆者たちの外国人には理解するのに大いに助かるが、あまりにも短絡すぎる文言やリフレインが多く、選挙公約実行に向けた各論のオンパレードで薄っぺらな印象、これが大統領就任演説かと目を疑ったほどだ。これではほぼ半分の支持者向けの演説と変わらない。強いアメリカを取り戻せ、アメリカ第一で。そう訴えている背景には弱くなっているアメリカの現実があるが、政治は正義に基づき公平に平和的に解決することが求められる。少なくともデモクラシーの国民国家では。今や短文形式のツイッターが政治に利用されて独り歩きしている。強気だったりときに弱気だったりと感情の起伏があるトランプ砲だが・・・。
ニューヨーク在住の身内はラインでデモが急増していると書き込んできた。それと狙われているのではとの噂も。ここで立ち止まって、やはりケネディ大統領の言葉を熟考・再考しようではないか。誘導尋問が上手くその“白熱教室”ですっかり日本でも有名になったハーバード大学の政治哲学者マイケル・サンダル教授にも訊きたいが、ここはフランスのジャック・アタリの発言が近い将来を読み解いているかも。彼によると戦争の時代再び・・・。3日ばかり前かテレビの報道番組でポーランドのアウシュビッツからの特派員の報告があったばかりだが、さて、今、世界は超激動の時代に突入したかー。イギリス、北欧、ドイツ、フランス、オーストリア、ハンガリー、イタリアなどの欧州にも難民・移民排斥の右翼勢力が台頭し始め、“~first”が罷り通る気配だ。筆者などは大正14年(1925 )頃の日本・世界情勢を年表や当時の経済資料・文学資料を使って読み込んでいるが、この5年後の1929年、世界恐慌が起こり世界の動きが大きく旋回し人類にとって悲惨な負の遺産をもたらす時代に。ジャック・アタリは第三次世界大戦があるかもと含みを持たせた発言をテレビのインタビューで語っていたのだ。いやはやー。
ドナルド・ダック君否ハートがなくchildishと囁かれているトランプさん、手形乱発みたいな切りすぎたカードは使いものになら変!対立を煽らないで。

ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領の就任演説を読むはこちら→http://mainichi.jp/english/articles/20170121/p2g/00m/0in/004000c

目を国内政治に向ければ、1月の国会質疑の答弁で「云々」を“でんでん“と読んだどこかの首相もいたとか。今日などネットで話題沸騰している。いやはや。

追記 先ほど入ってきたネットニュースによれば、カリフォルニア大学バークレー校で学生が暴徒化し右翼の講演のボイコット(トランプ政権の関係者がいたメディア)したことに対してトランプ大統領が早速反応、大学への補助金カットを示唆したという。これはアメリカの大学にはリベラルな人が多いらしく、現政権と不測の事態がいつ起きてもおかしくない証拠、日本にも少なからず影響が出るはずと筆者がつい2日前に話題にしたばかりの出来事だ。(2017.2.3 記)

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと 2

新聞に掲載されたドナルド・トランプアメリカ大統領の15分足らずの就任演説を読んだ(原文と和訳)。テレビで視聴したが、何せ深夜で眠たい時だけによく覚えていなかった。“And, yes, together, we will make America great again”という今や彼の代名詞みたいな文言で演説を締め括ったが、筆者的にはファーストレディになったばかりの東欧系(スロベニア人)の美人、メラニア夫人(ソフィア・ローレン似)の艶やかなブルー系のファッションに目を奪われたのが正直な気持ち。それはさておきトランプ大統領の就任演説の内容だ。時代や政治理念等を考えるのにキーポイントになると思われるので、ここで1961年のジョン・F・ケネディの就任演説の有名な箇所を引用してみたい。

And so, my fellow American: ask not what your country can do for youーask what you can do for your country. My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

“国家があなたのために何ができるかを問うことではなく、あなたが国家のために何ができるかを問うてください”

このあまりにも有名な政治哲学的な命題否言葉は、筆者が高校の時分に英語の授業で教えられ暗記したものだ(そう記憶しているが大昔のため曖昧だ)。そしてジョン・F・ケネディ大統領の写真と文章で綴った本まで買ったのだ。
そうだ、忘れていたドナルド・トランプ大統領の就任演説の内容に言及することだった!平易な英語は筆者たちの外国人には理解するのに大いに助かるが、あまりにも短絡すぎる文言やリフレインが多く、選挙公約実行に向けた各論のオンパレードで薄っぺらな印象、これが大統領就任演説かと目を疑ったほどだ。これではほぼ半分の支持者向けの演説と変わらない。強いアメリカを取り戻せ、アメリカ第一で。そう訴えている背景には弱くなっているアメリカの現実があるが、政治は正義に基づき公平に平和的に解決することが求められる。少なくともデモクラシーの国民国家では。今や短文形式のツイッターが政治に利用されて独り歩きしている。強気だったりときに弱気だったりと感情の起伏があるトランプ砲だが・・・。
ニューヨーク在住の身内はラインでデモが急増していると書き込んできた。やはりケネディ大統領の言葉を再考してもよさそうだ。

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超人の生真面目半分転生人語 11 ドナルド・トランプ第45代アメリカ大統領に思うこと

トランプで切れるキレないドルミドル

先週の金曜日の深夜、第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の就任式をテレビで観た。ワシントンDCからの中継はいつもの大統領就任式とは趣が些か違っていたようだ。押し寄せた観客は、前回の大統領選で“チェンジ”を訴えて当選した黒人系アメリカ人初の大統領オバマ氏の180万人より遥かに少なく90万人位(?)、しかもそのほとんどが白人 。100近くの団体の抗議デモもあって、一部は暴徒化して銀行などの窓ガラスを破壊し警察との衝突も出た。セレモニー会場は60名ほどの国会議員の欠席もあってか空席も目立った。興味深かったのはあのマドンナがプラカードをもって抗議デモをしていたことだ。

3日後、ホワイトハウスの執務室のカーテンの色がトランプ大統領好みの金色に塗り替えられた。思い出した、思い出した、日本にもスケールは小さいが、予備校の先生で金ピカ好きの英語のカリスマ先生がいたことをー。(続く)

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超人の新年の詩 2017 ニュースピークの幻影

新年の詩 2017

ニュースピークの幻影

穏やかに流れてゆく
新年の陽光に
誰かの展示会のタイトル
陽光礼讚がかぶる

日はまた昇る
日はまた笑う

誰もが特別な朝に
願うのは平和

緩やかに流れてゆく
新年の陽光に
小さな庭の赤い薔薇
陽光礼讚が似合う

日はまた昇る
日はまた笑う

世界はことばの限界を
露呈し始めて
取り付く暇もなく漂流

ポスト トゥルース
ニュースピークの幻影

羅針盤が壊され
新たな航海が視界ゼロに

果てしなく続く局地戦

武器をさらば
武器をさらば

何時になったら
止められる 暴力

非戦の誓いは
本当に来るのか

それでも日は昇る
それでも日は笑う

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クロカル超人が行く 197 三島市 大岡信ことば館『谷川俊太郎展 本当の事を云おうか』余滴

大岡信ことば館『谷川俊太郎展 本当の事を云おうか』の
「大岡信の部屋」にあった持ち出し自由の連詩のコピーから。

フランクフルト連詩


ガブリエレ・エッカルト
ウリ・ベッカー
谷川俊太郎
大岡信

(訳)エドゥアルド・クロッペンシュタイン
福沢啓臣

1

この町で『西東詩集』の詩人は生まれた
東と西の言葉でぼくらが織物を始める朝
テーブルには新しい星座のように 栗の実が
飾られている 緑のはっぱを敷いて―
栗のいが 陸にあがった雲丹

2

私にはうらやましい あなたたち詩人は
夢中になって積み木と遊んでいる
あるいは―
消えてしまった意味をなぞりながら―
系統樹にイースターの卵をつり下げる

書くことで私にできるのは
私を窒息させるものを吐き出すだけ

ガブリエレ

3

森の中の切り倒された老いた木の切り株の
波紋のようにひろがる年輪があなたの一生
そのまんなかで子供のあなたが泣きわめいている
バウムクーヘンが食べたいのだ

俊太郎

4

ケーキを食べたらいいじゃないか、詩の
きらいな人は、今日のお祝いに
四人で一緒に祝おう、おれたちのやり方で
ヒステリー気味の歴史抜きで

公園に出ておいで、友よ、見ろよ……
ドイツ自慢の樫の木に差し押さえの敦公印がぺたっとくっついているぞ。

ウリ

続きを読むはこちら→「frankfurt_liked_poem.pdf」をダウンロード


筆者の寸評。
連詩は連句にヒントを得て大岡信が提唱してできた詩的遊戯でワールドワイドな試み。このフランクフルト連詩は、丁度ベルリンの壁崩壊という歴史的な出来事があった時期で、旧東ドイツの詩人が連詩を始める前と後では心理的に違って、セラピー効果があったと当事者の一人である谷川俊太郎が語っていた(季刊雑誌『大岡信ことば館だより』季刊第11号 2013年春 対話=谷川俊太郎/三浦雅士 大岡信との絆を語る。P.28)。

20170106164843_00001 政治的抑圧からの解放あるいは内面を言葉で表出したあとの癒し効果なのか。詩的実験から新発見があったことは確かだ。

追記 詩人で評論家の大岡信さんが昨日(2017年4月5日)に亡くなった。享年86歳。連詩・連句の試みなど海外にも広げ、多作の作家だった。本望は「願わくは花の下にも春死なむ」だった。事実その通りの死だった。安らかにお休みください。(記 2017年4月6日)

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クロカル超人が行く 197 三島市 大岡信ことば館『谷川俊太郎展 本当の事を云おうか』続々

展示の目玉コーナーの一つは、鮮烈なデビューを果たした第一詩集、「ネロ他5篇」を収めた『20億光年の孤独』(創元社1952年6月刊) の書籍や推薦者三好達治の原稿など関連資料の展示だ。下記はその代表作の「20億光年の孤独」。

20億光年の孤独

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
引き合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

20億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

筆者的な一言評。
少年のスケールは大きく孤独も深いが、何となくユーモラス。

(集英社文庫版『谷川俊太郎 詩選集 1』2005年)
※この集英社文庫版には巻末に収録詩集装幀選53点が収められている。下の写真はその1番目の『20億光年の孤独』の表紙。前にも見たと思うが、改めて見てみると時代の雰囲気が伝わって来るようだ。今回の「谷川俊太郎展 本当の事を云おうか」でも原画と作者が紹介されていた。キリッとした詩画集の感じを出したかったのかも。

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クロカル超人が行く 197 三島市 大岡信ことば館『谷川俊太郎展 本当の事を云おうか』続

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【写真上から: 展示配置などを記した簡単なチラシ 谷川俊太郎展 本当の事を云おうかに因んだかかどうか知らないけれど、自宅前で両手をあげている谷川俊太郎 造形を施した自己紹介の詩】

中でも谷川俊太郎と仲の良かった歌人寺山修司によるビデオ・レターが秀逸だ。「谷川俊太郎とは誰ですか ? 」、「彼の詩はいくらぐらいですか ? 」、「彼の詩をたとえてみれば何ですか ? 」といったような質問(筆者が覚えている限りでは)を津軽訛りの強いアクセントで一般人に浴びせる寺山修司(ナンセンスな仕掛けが小気味よい)、その質問に応えた一人の女性が印象的だった。「詩人です」「値打ちは99円かな」そして続けての質問に「その詩はマシュマロみたい」と言っていたが、“マシュマロ”とはさすが、谷川詩の本質を言い当てているような気がする。谷川詩には四角張ったところがなくまろやかなものが多いのだ。たとえば離婚のことを書いた詩には現実的にはそれなりの緊張感はあったと想像されるが、詩はむしろユーモアさえ漂わせる。
谷川俊太郎は大岡信という類稀な詩人・評論家と相互に響き合いながら独創的な詩的営為を続けている。その意味では大岡信ことば館に相応しい企画展である。欲を言えば、谷川詩の難解な詩にもっと焦点をあてて解説を施したものが欲しかった・・・。谷川俊太郎、バンザ―イ !

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クロカル超人が行く 197 三島市 大岡信ことば館『谷川俊太郎展 本当の事を云おうか』

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【写真上から: 大岡信ことば館入口 1階の関連書籍展示販売コーナー T出版社の本が売行第1位とか】

三島駅近くにある大岡信ことば館『谷川俊太郎展 本当の事を云おうか』を観に出かけた。今日が開催最終日、1.映像作品、2.模型飛行機、3.ラジオコレクション、4.『20億光年の孤独』、5.写真作品、6.朗読、7.詩集/絵本の原画、8.櫂、9.書簡資料、10.海外での活動、11.鉄腕アトム、12.大岡信の部屋を2時間かけてたっぷりと観賞。印象的だったのは、ノートに鉛筆で書き記されていた高校時代の詩篇(意外にもきれいな字!)と父谷川徹三のABC評価(筆者的には「20億光年の孤独」の自筆原稿が見たかった!)、三好達治の谷川詩を推奨する原稿、谷川俊太郎が献呈した作家の自筆御礼葉書(室生犀星、サトウハチロウ、堀口大學など。三島由紀夫は達筆)、父谷川徹三の息子宛の子を思う優しい葉書、寺山修司のビデオ・レター、ラヂオのコレクション(アメリカ製やドイツ製の貴重なラヂオは京都工繊大に寄贈した由)、模型飛行機(懐かしい。作ったことがあるある)、大岡信の机(使いこなされた大きめの木製机とその上に置かれた大辞典の数々)、フランクフルトでの連詩の試みの写真・巻物など。
谷川俊太郎に詩友と言わしめた大岡信には谷川詩についての小論があるが、その冒頭にはenfin terrible(恐ろしい子ども)とその鮮烈な詩を評価した文章が展示してあった。大岡信は『文學界』に掲載された「ネロ他5篇」を読んで衝撃を受けたと語っている。筆者は大岡信の仕事振りは先に世田谷文学館で鑑賞していたので想定内だった。しかし、その著作物には驚嘆せざるを得ない。幅広いジャンルに及び極めて生産性が高い。それに比べて谷川俊太郎は評論は手掛けなかったが、これまた幅広いジャンルで活躍している。いわゆる現代詩、連詩、鉄腕アトムの詞などアニメソングやコマーシャル、校歌、ライトヴァース、マザーグースのうたやスヌーピーの翻訳、絵本、脚本、自作詩の朗読(ポエトリーリーディング)、横のつながりに目をむけた「にほんご」など多岐多様、その詩的真髄はジャック・プレベール的なポエジーか、即興詩人のそれか。ことばに軽やかなリズムを吹きかけて異次元の世界を現出させる、言わば、現代のことばのマジシャンだ。言葉の異化作用をいとも簡単に成し遂げてしまう天才的なテクニシャンなのだ。それで“私は詩人ではない“と嘯く(谷川俊太郎展の「本当の事を云おうか」は、詩集『鳥羽』から取ったフレーズでそのあとに続く言葉がこれ。詩集が出てすぐ読んだ。何と人を喰ったフレーズであることか)。筆者は谷川俊太郎の詩とは20歳の頃から付き合ってきた。今日も「トルムソコラージュ」の中の長い詩を含めて10篇以上は声を出して読んだ。改めて詩の面白さを噛み締めたのだ。快い響きと解放感、それにナンセンス詩や言葉遊びがいい。

追記 大岡信ことば館の季刊雑誌『大岡信ことば館だより』(季刊第11号 2013年春)には、対話=谷川俊太郎/三浦雅士 大岡信との絆を語るという記事が掲載されている。「櫂連詩」から「ファザーネン通りの縄ばしご」までの副題が付けられた25頁もの。同人誌「櫂」に集った詩人たちの連詩をつくる過程と人柄がみえて勉強になった。影響力大の大岡信それに谷川俊太郎の連詩をつくるも良いものながなかったなど印象深かったところも。(2016.1,5 記)


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超人のドキッとする絵画 29 神奈川県立近代美術館 葉山館『陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展』 続

「谷川晃一・宮迫千鶴展」展示品、アトランダムにディスプレイ。

①②
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④⑤
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⑥⑦⑧
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⑨⑩⑪
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⑫⑬⑭⑮⑯⑰
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⑱⑲
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上からタイトルと制作年。

①T-16 La GOLONDORINA Ⅰ 2000年
②T-17 La GOLONDORINA Ⅱ 2000年
③美術評論、エッセイ、絵本など自著展示コーナー
④ T-14 大室山脈 2009年
⑤ T-35 大室山脈・秋 2009年
⑥ T-31 ムーンクロス 2005年
⑦ T-29 カラベラ・ダンス 2005年
⑧ T-26 マスク・ボックス 2005年
⑨M-63 コラージュC(「珈琲色のStory」 シリーズ) 2007年
⑩M-62 コーヒーアンドビスケット 2007年
⑪M-57 青いレモンの夜 2005年
⑫M-59 月のピアノ 2007年
⑬M-52 花言葉・月夜の夢 2007年
⑭M-53 花言葉・夕暮れの想い 2007年
⑮M-54 花言葉・静な夜 2007年
⑯M-55 花言葉・小さな情熱 2007年
⑰M-51 緑の庭 2006年
⑱T-50 静かな夜 2015年
⑲T-49 海辺の町 2015年
⑳T-70 大室山と大島 2016年
※T-番号: 谷川晃一の作品と展示番号
M-番号: 宮迫千鶴の作品と展示番号

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超人のドキッとする絵画 29 神奈川県立近代美術館 葉山館「陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展」

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昨夜のテレビ東京の美術番組『美の巨人たち』は、ピカソが55歳時に描いた20世紀最高傑作『ゲルニカ』、25歳時の作品『アヴィニオンの女たち』

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そして15歳時に描いた『科学と慈愛』を取り上げ、時間を逆戻りしながらピカソの早熟ぶりとその隠された苦悩それに創造と破壊に費やしたピカソ絵画の秘密を解き明かしていた。素直な子どもの絵を描くことがピカソの目標だったーそれはポップアートの第一人者谷川晃一にも当てはまる。今神奈川県立近代美術館葉山館で開催中の「陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展」の図録解説からも読み取れる(「子どもに向かって成長する」)。もっともこの展覧会は伊豆高原での絵画芸術活動の作品群だ。今までの色彩に森のイメージとしての“緑”が多用されているのも彼の新しい境地かも知れない。興味を引くのは宮迫作品もポップアートを得意とする画家だったが、谷川作品と比べると色使いはもちろんのこと、線描写が少し太くゆったりした感じを受けるのだ。おおらかさがあるといっても過言ではない。谷川作品も刺激しあってポップアートの完成度が高くなっているのを感得できるが、最近の諸作品は“緑の王国”とも言っていい、豊かな森に入り木々と呼応している豊穣なイメージを私たちに与えてくれる。そこでは時間がゆったりと流れているのだ。

絵画鑑賞後美術館の裏手の海に通じる散歩コースを回り葉山の海を一瞥、冬の光が眩しく海は穏やかだった。“額縁”にと一枚を写真に収めたら、さながら19世紀のターナーやコンスタブルの英国風景画が現前にあるような構図に。不思議な光景である。

追記 日曜美術館(2016年12月4日放送)「絵は歌うように生まれてくる~画家・谷川晃一森の生活~」を11日の再放送で観た。かつて前衛画家として名を馳せた谷川晃一氏の最新映像だ。伊豆高原での画家・谷川晃一さんの暮らしぶりを追った番組。コックをやっていたこともあるしく料理の腕前はなかなかなもの、さらに驚いたことには仏壇に向かって般若心経をすらすらと唱えていたことだ。時間が止まるようなゆったりとのんびりした芸術生活があって羨ましい。高齢にもかかわらず仕事に意欲的でアトリエでの絵筆を持つ仕草も若々しく見えた。

写真上から : 筆者撮影
西日を浴びた神奈川県立近代美術館葉山館
「陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展」図録表紙 チラシ

眠りの舟 2001年 アクリル 紙 35.0×51.0cm(谷川晃一)
太陽の鳥 1993年 アクリル カンヴァス 90.8×116.50cm (谷川晃一)
キャラバン 2005年 ミクストメディア 43.0×33.0×12.3cm (谷川晃一)
南下するナウマン象 2005年 ミクストメディア43.0×33.0×12.3cm (谷川晃一)
旅のトランプ 2005年 ミクストメディア 43.0×33.0×12.0cm (谷川晃一)
マスク・ボックス 2005年 ミクストメディア 43.0×33.0×14.0cm(谷川晃一)

畑の至福 1992年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 141.0×103.0cm (宮迫千鶴)
奥の農場 1992年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 146.0×104.0cm(宮迫千鶴)
5月の風 1992年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 140.5×103.0cm(宮迫千鶴)
フィンランドの夏 1995年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 146.0×103.0cm(宮迫千鶴)

雑木林の音楽 2015年 アクリル 紙 パネル 73.0×103.0cm(谷川晃一)
神奈川県立近代美術館葉山館裏手から眺めた葉山の海

追記 一度だけ筆者は編集者のT 氏の計らいで谷川氏、宮迫さんと談笑する機会があった。もう遠い昔、宮迫さんからは便箋に書かれたメモをもらった記憶があるが、はてどこにあるか?その後何十年か振りで谷川氏とはドイツ文学者の種村季弘展でお会いした。大きな文字の名刺が印象的だった。

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超人の生真面目半分転生人語 10 ウラジミール・プーチンロシア大統領の来日に思うこと

プーチンロシア大統領が12月15日に来日、山口県長門市の老舗旅館で日露トップ会談が行われた。翌日は場所を東京に移し共同記者会見で会談を終えた。会談時間は約2時間半。終わってみれば領土問題は進展なし。経済支援ばかり(約3000億円の経済投資)が 引き出された格好だ。プーチン大統領のしたたか外交が目立った。何だったの、こんなに期待を持たせて安倍首相!勘違いやら外交交渉の常道に見落としや読み間違いがあったのではと言われても仕方がないほどの成果のなさだ。
最近の地政学研究やトランプ次期大統領の登場で、地政学的見地に加えて“地経学”(2016年12月17日付毎日新聞朝刊2面を参照)見地も必要になってくるかも。最近の国際情勢の変化の中で、日本の立場をいかに国際社会にアピールするかがまさに問われているのだ。
土曜日夕方のTBS報道番組で金平キャスターが「読売新聞・日本テレビ記者がモスクワのクレムリンで来日前のプーチン大統領との会見で、領土問題はないとプーチン大統領の口から引き出したことはスクープだ」と語ったことが今回のプーチン大統領の訪日を象徴しているだろうか。そのプーチン大統領の胸の内を読み切れなかったということか。プーチン大統領に振り回されたか。メディアの騒ぎ立ても安倍首相の“意気込み”に乗った感じだ。元島民の女性はテレビのインタビューに応えて「期待したいが期待せず」の複雑な心境を語っていた。2時間半以上遅れて、予定の15分前に切り上げてさっと帰国してしまう神経もなんだが、日本の外交の脆弱さを見事に見せつけられた形である。最後は弘道館での柔道見学で日本滞在2日の外交日程を終えた。プーチン大統領到着前の長門市の老舗旅館周辺の警備は異常なほど厳しかったけれども、弘道館への道路の警備も物々しいかった。その警備員の一人に筆者が“プーチン車”のことを訊ねたら、「プーチン車はほんの2、3分前に通り過ぎたと」。オバマ大統領が鎌倉の大仏前の店に抹茶を食べに来た時は沿道に並んで写真を撮ったが、今回のプーチン大統領ではそれほどの関心はなかった。
安倍首相は今回の来日記念として幕末の日露交渉を象徴する「プチャーチン来航図」の複製画をプーチン大統領に贈ったとメディアが報じた。この船の歴史的なエピソードは和歌山県沖でトルコ軍艦遭難事件のそれと劣らず素晴らしい出来事だった。トルコは親日家が多いと聞くが、これからは日露関係も民間レベルでの交流をもっと盛んにしてロシアにたくさんの親日家を創り上げることが政治レベルでの硬直化を突き破る鍵かも知れない。

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追伸 NHKスペシャル「日ロ交渉の裏側」やフジテレビの番組「Mr.サンデー」に出演した安倍首相を見ていると何だかオプティミストにみえてしょうがないと思うのは筆者だけだろうか。メディアに対する偏見も露呈する首相だが、はて、この先の北方領土問題解決はどう進展するのかこれからも注視していく必要がありそうだ。ある程度対等な関係で相手に切り込んでいく強硬な姿勢も必要だろう。そこからみえてくるものを信頼する他ないのだ。日露関係の未来は過去の柵を一つ一つ解きほぐす道程だ。あらゆる面で相互理解を深めることが、結局は国益に繋がることかも知れない。

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超人の面白食物発見 恵比寿駅 鯛焼き店『ひいらぎ』

『AFURI』のラーメンを食べたあと別の味噌ラーメン店も気になり場所確認後、恵比寿駅へ行く途中にこの鯛焼き店を発見。1個150円の鯛焼きを3個ゲット。やたらにウマイ、ウマイと連発しながら鯛焼きを食べた女性もいた。確かに餡は量は多いし甘さも控え目、30分かけて焼き上げた皮はパリパリ。美味。この鯛焼きを食べたら他の鯛焼きは食べられないー。

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追記 下記は店のチラシ。
当店のたい焼きは、30分以上かけて表面がパリパリになるまで焼いた生地の中に、北海道産小豆100%使用の自家製餡を、頭から尻尾までぎっしりと入れております。
たい焼きは出来るだけ早くお召し上がり下さい。温め直す時は、そのまま電子レンジで温めた後、霧吹きで表面を湿らせ、オーブントースターで軽く表面を焼いて下さい。
※温め過ぎると中の餡がパサパサになるので、ご注意下さい。
当日中にお召し上がにならない場合は、冷凍して下さい。賞味期限は冷凍で一週間です。

恵比寿たいやき ひいらぎ

〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-4-1
恵比寿アーバンハウス1F
定休日 月曜日
TEL 03-3473-7050

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超人の面白ラーメン紀行 218 恵比寿駅『AFURI 』

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今回で恵比寿駅近くのラーメン店『AFURI』の訪問は二度目。相変わらずの人気店で店内はアメリカから来た男女や若い女性もいて、20席のカウンターは満席。一つ隣のアメリカ人の女性は、たっぷりの麺を箸でつかみ、するすると音を立てて食べていた。食べっぷりは豪快で楽しげ。阿夫利神社の水が売りのこの店はご利益たっぷり?細麺系は少し粉っぽく感じたが。しかし、淡麗系は健在だった。
【写真に一言。胡椒をかける前に撮影するはずが後に(笑)】

麺啜る音楽しげなアメリカン


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超人の生真面目半分転生人語 9 名古屋・関西出張

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翌日も京都で仕事。衣笠あたりから千本北大路に向かうためタクシーに乗った。前夜に発生した通り魔事件の現場近くをタクシーで通ったら、タクシードライバーが「警察官が4発発砲して犯人の足に命中した」とやや興奮気味に話してくれた。5歳の子どもが通りがかった男性にいきなり頭など刃物で切りつけられたらしい。幸い子どもの命には別状なかったが、いつなんどき不可解なことが起こるか分からない。犯人は入院後逮捕された。発砲理由として警察官は襲いかかってきたのでやもうえなかったと話している。犯人の動機の詳細は分からなままだ。そういえば、京都精華大学近くの通り魔事件、山科区の『餃子の王将』社長殺害事件(一部足掛かりは分かり始めているが捜査の全面究明には至っていない)などの“京都事件”も未解決のままだ。
ここ最近でも大阪環状線の駅で線路に女性二人を突き落とした事件も発生している。ただの通りすがりで衝動的にやったことが怖い。こういった事件が多くなってきていて、何か社会の歪み、ぎすぎすした感じを受ける。テレビ局の車などが止まっていた現場を通りすぎてから筆者も少しの間動揺を隠せなかった。
昼に京都御所の庭を通り抜け、烏丸通りのホテルで知り合いの先生と食事しながら談笑し、日本庭園(小川治兵衛作の池泉回遊式。この日は結婚式もあって和服姿の花嫁花婿が庭園に映えていた)を眺めてやっと京都の紅葉を味わった。最近読んだブログの孫引きだが、文芸評論家の小林秀雄の文章に「言葉も季節によって色付く」という卓越した表現があった。まさしくその表現に相応しい季節に遭遇。リアルステックでかつ風情のある晩秋の京都だ。さらに夕方にはクリスマスツリーも間近に見ることができた。

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【写真上から : 同志社大学図書館前のクリスマスツリー 、京都御所と京都平安ホテルの庭の紅葉 】

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超人の生真面目半分転生人語 9 名古屋・関西出張 2

京都行脚の続き。
国立国会図書館関西館を訪ねる前に、昼食をとることにしたのだが、少し気が利いたところがないか探しているうちにプチショッピングみたいな一角を発見した。その一つの丸亀うどん店に入った。例のセルフサービス形式の讃岐うどん店だ。筆者の地域にもあって日曜日の午後に時々車で出かけている店である。造りもほぼ同じ、客はやはり地元の人特に年配者が多かった。祝園駅のある精華町は来ない間にマンションやらプチショッピングやらできている。サントリーの研究所も移って来ているとか。そうそう、悪評高かった「しごと館」は閉鎖したか。辺鄙なところだが企業の研究所がいろいろあって広大、関西文化学術研究都市(通称けいはんな学研都市)を標榜しているものの、果たして東のつくば学園都市と比べて成果のほどは?京都、大阪、奈良県に跨がって130もの施設があるらしい。特に筆者が興味のあるのは国会図書館関西館、人の入りはどうだろう。気になるところだ。でも、この辺に持ち家を購入して大阪や京都の中心部に通っている人たちも案外多いそうだ。(続く)

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超人の生真面目半分転生人語 10 名古屋・関西出張

このところ忙しくてこのコラムもご無沙汰。11月の最終週から名古屋、京都、大阪それに神戸と出張したせいで書く暇がなかなか取れなかったのだ。何せ名古屋入りしたらその日のうちに京都へ移動の強硬スケジュールだった。名古屋は夕方、知人のいる刈谷市のレストランまで出かけた。店主は2年前にここに来たらしく、ここがついのすみかと言っていた。長野県ではビジネスは上手くいっていたはずだが、彼の口から思いがけない一言が。会社経営は面倒だったー。察するにあまりあるようだった。この辺はトヨタ車体の本社があるが、車がない人には結構不便。往生しながら何とか名鉄とJRの新幹線を乗り継いで京都に着いたのは夜11時過ぎ。京都は紅葉狩り真っ只中と思いきや、色付きは11月23日~週末の25、6日がピークだったらしく、あとは色鮮やかとはいかなかった。名古屋の先生がぜひ東福寺と薦めてくれたこともあって(京都はこれまで仕事で頻繁に来ていたが、意外と古寺巡礼はほんの少し)、着いた翌朝行ってみようと京都駅(やはり外国の観光客と国内のおばちゃん族が多かった)の奈良線に乗ったまでは良かった。が、最寄り駅から1キロもあると聞いて行くのを諦めたのだった。事前にある先生とアポを取りつけていたため、仕事に差し支えたら大変と考えてのことだ。(続く)

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超人のジャーナリスト・アイ 167 アメリカ大統領選挙の後遺症・人種差別問題

アメリカのNPRの記事を読んでいたら、今回の大統領選挙の後遺症みたいな人種差別的な言動がアジア人に向けてあったという記事に遭遇。カリフォルニアの独立、ワシントンD・Cでのデモ、ニューヨークマンハッタンのトランプタワー前でのデモなどまだ3週間も経たないうちにトランプ次期大統領への反発、一方、白人の人種差別的言動などアメリカの現状が大統領戦後浮き彫りにされた。感謝祭のビデオテープでトランプ次期大統領が「選挙戦は終わった。これからは分断ではなく融合してアメリカを再建しよう」と一転して態度を軟化したのだ。地球温暖化問題やTPP問題にも明確に“No”を突きつけた。そんな中、あるアジア人に向けた白人の人種差別的な言動が衝撃的だ。下記はNPRのニュースから。

Support Pours In For N.Y. Immigrant After Post-Election Harassment

Editor's note: This story contains language that some may find objectionable.
As an immigrant, Tenzin Dorjee did everything he was supposed to do and more. Born in Bhutan, Dorjee is a naturalized U.S. citizen who has lived in upstate New York for nine years.
He runs a successful restaurant, as well as an arts festival, in the tiny town of Plattsburgh, near the U.S.-Canadian border.
Over the years, he has been singled out a few times — but nothing like what he experienced the day after the election.
"It was a couple of guys standing next to a couple of trucks. And that's when they say, 'Hey chink, get the F out of my country. Go back to where you came from.' And I just smiled at them," he says, sighing. "Then it happened again."
In fact, in the past few weeks, he has been harassed repeatedly for being an immigrant, from racist slurs hurled his way to vandalism of his car.
Dorjee is a Buddhist. But the recent events shook him up so much that he considered buying a gun for protection, of himself and his family.
Then, his community rallied — powerfully and publicly — behind him.
A longer version of this story is available at North Country Public Radio.→https://shar.es/18Wavv

アメリカは移民の国、アメリカ人は原点を見直してリバティー島の「自由の女神 Statue of Liberty, formally Liberty enlightening the world)詣でをしたらいい。初めの頃の移民は苦労したはず。それこそuphill taskを厭わずwork harderした人たちだ。「自由の女神」像の台座にはエマ・ラザラスの詩が刻まれている。噛みしみてほしい。移民の原点を忘れないためにも。嫌がらせをしている白人の人たちに特に言いたい。
エマ・ラザラスの詩の「新しい巨像」(The New Colossus)は下記の通り。

The New Colossus

Not like the brazen giant of Greek fame,
With conquering limbs astride from land to land;
Here at our sea-washed, sunset gates shall stand
A mighty woman with a torch, whose flame
Is the imprisoned lightning, and her name
Mother of Exiles. From her beacon-hand
Glows world-wide welcome; her mild eyes command
The air-bridged harbor that twin cities frame.
"Keep, ancient lands, your storied pomp!" cries she
With silent lips.
"Give me your tired,
your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these,
the homeless,
tempest-tost to me,
I lift my lamp beside the golden door!"

(Emma Lazarus 1883)


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11月の初雪は54年振り

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We had the first snow of the season in November
for the first time in fifty four years !

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超人のおもしろ食べ歩き 神田淡路町・とんかつ店『勝漫』

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神田淡路町の交差点から徒歩2分のとんかつ店『勝漫』。看板の大カツ丼(1700円)を食した。肉厚で卵のかけ具合が独特。少し油濃かったのはご愛嬌か。赤だしの味噌汁と漬物付き。美味。完食してふと見上げた色紙にはTBS日曜日昼の番組『噂の東京マガジン』で司会をしている小島奈津子の文字が。女性らしい字で愛らしい。この店の女将さんが“やってトライ”のコーナーにカツ丼作りの講師として招かれたのだ。豚肉の上等でやわらかいのには納得、それ以上に外はシャキシャキ、中はジューシーに仕上げるため、ていねいな調理に心がけ実践(店の心がけ実践帖がメニューと一緒にあるのも珍しい。普通なら店のどこかにそれとなく飾ってあるのだが)、また、卵も選りすぐったものを冷やしたりして卵の持ち味を活かしている。訪問したのは月曜日の昼1時40頃で客は3人程度。すでにランチタイムが過ぎた時間帯だったか。厨房には娘さん(?)、ご主人と女将さん、それとホールの女性で切り盛りしている店。
そういえば小川町、淡路町それに神田駅周辺にはカツ丼などとんかつの旨い店が結構ある。何軒かは食べ歩いたが、またまだ奥が深い。次はできたらやはり大阪は八尾のとんかつ店に挑戦したい。

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福島県沖で震度5弱の地震

今朝は5時手前で目が覚めてトイレに行き、また寝ようとしたが寝つかれず枕元のスマホでNPR(アメリカ公共放送)のトランプ次期大統領関連のニュースを読んでいたら比較的大きな横揺れの地震があった。透かさずテレビをつけて地震速報を見た。震度5弱、マグニチュード7.3(気象庁は後に津波注意報を警報に、マグニチュード7.3を7.4に修正した!)で震源地は福島県沖推定25kmと。テレビのアナウンサーが津波が発生しますのでいち早く高台に逃げてくださいと告げていた。何度も早口で繰り返し、しかも途切れることもなくいち早い避難を呼びかけていた。避難指示の呼びかけの言葉も短く分かりやすかった。報道の仕方も進化したのだ。一時福島第2原子力発電所の一部(後に冷却ポンプと判明)が止まった。えっ、危ないと思ったがまもなく再開したとのニュースが流れてほっとした(その後のニュースで福島第2原子力発電所では3ヵ所損傷していたことが分かった。やはり危ないのだ!)。地震発生から約75分過ぎたころ、福島県、宮城県、茨城県と千葉県の太平洋沿岸に津波の第一波が押し寄せた。60cm、90cmと思っていたほど大きくなかったのは幸いだった。しかし、仙台湾では1.4mもあった!アルゼンチン訪問中の安倍首相や菅官房長官の国民の安全に対して万全をつくすとの会見もあった。記憶に新しいニュースとしては、イタリアのローマ北東部の小さな村で2度地震に襲われたことだ。教会が破壊され住民は2度の地震に途方にくれていた。本当に気の毒なことだが。田園風景が広がる観光スポットだった。4月に起きた熊本地震は、地震大国日本のやるせなさを象徴しているが、地震予知が科学的知見に基づいて的確迅速に行われることを切に望みたい。筆者的には3.11の津波で大被害を被った岩手県沿岸部、特に田老地区の災害復興の新聞記事を切り抜き机において検証していた矢先だから尚更だ。災害は忘れたころにやってくる(だから風化を防ぐためには日頃の備えが必要。最少の災害グッズ、心構えと避難場所など)見舞ったいわき市在住の誰かのメールにそう書かれていた。

追記 午後11時過ぎに帰宅したら、震度4の地震がまた発生のニュース。津波の心配はなく、福島第1、第2原子力発電所も異常がないらしい。一安心。

追記2 この地震は6年前の東日本大震災の余震でまだ続くとは気象庁の話。

追記3 今回の地震で沿岸部の人たちが素早く高台に避難したのは賢明だったが、車での移動が却って道路の渋滞を招くはめになったと。あの3・11の津波に飲み込まれた車の光景ーまさに地獄絵ーが浮かぶ。自治体の関係者が言っていたことだが、必要以上に車を使わず歩いて避難することが大切だという。災害を克服するとは教訓を生かすことなのだ。(2016.11.23 記)


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毎日新聞のコラムを読む 英国の欧州連合(EU)離脱後の大学の教育・経営

今はアメリカの次期大統領トランプ氏の人事に世界中が一喜一憂している。何だかあからさまに政治にビジネスを持ち込むような雰囲気で、alt-right(アメリカのネトウヨ)の人々の登用が取り沙汰されている。今回のアメリカの大統領選挙でポピュリズムが話題になったが、そのさきがけのイギリスのEU離脱で大学の教育と経営に黄色信号が灯っていると毎日新聞の西川 恵のコラム「金言」が書いている。「英大学の嘆き」と題した見出しで、EU離脱後は財政的に逼迫するとユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)を引き合いに出して実情を報告している。
EUから入っていた研究助成など資金面での支援がなくなるのも痛手だ。UCLの場合、年間予算6億3000万ポンド(約801億)のうち4分の1がEUの助成。離脱は大きな不確定な要素と広報担当者の言葉を引用している。そして、英国は英語と、教育ノウハウの蓄積で外国人留学生を引きつけてきた。しかし逆風の中でもあぐらをかいてはおれない、とこのコラムを締め括っている。イギリスは景気の後退もあって大学の授業料値上げが問題になっている。さて、翻って日本の大学はどうだろう。いろいろと日中関係が冷え込んでいる中で、中国人の留学生が減少して痛手だといっている日本の大学も少なからずあるようだ。格差が広がり、大学入学者にもその影響が出始めて、支給型の奨学金制度の改正が始まったばかりだが・・・。高等教育の充実化は喫緊な問題で、大学にもっと予算を投入すべきと思う。
尚、毎日新聞の西川 恵コラム「金言」を読むはこちら→「20161121124729.pdf」をダウンロード

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超人の面白ラーメン紀行 217 鎌倉『一閑人』

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江ノ電和田塚駅徒歩3分のところにあるオシャレなラーメン店『一閑人』。今年の夏に芸能界のラーメン通で知られるタレントの勝俣氏がテレビの散歩の番組で訪ねたところ。 鎌倉野菜とアジアンテイストのオシャレな新感覚のラーメン店だと紹介していて、鎌倉に来たら寄ってみようと考えていたのだ。ラーメンでは藤沢や戸塚より出遅れた感じのする鎌倉だが、最近ぼちぼち新しいのが出来始めている。実はこの近くにもう一軒『HANABI』(あっさり系のラーメンとか)という店もあって迷ったのだ(和田塚駅近辺のコーヒー店主に訊いたのだが。実はその3時間前鎌倉文学館に行く途中で見かけていたのだ!)。
ラーメンのスープはドロドロ系の濃厚とんこつ、一啜りして最後に甘味が多少残ったが味は悪くない。麺は即席麺の明星チャルメラを想起させるちぢれ麺でスープと絡み具合がいい。トッピングのチャーシューはやわらか、メンマにレタスそれに海苔、ネギはない。ラーメンにレタスが入るとヘルシーに感じられるから不思議。2つ隣のカップルは鎌倉野菜が盛りたくさんのつけ麺を食べていた。カウンター7席、テープル8席、迷ってしまい(よく見かけるラーメン店の看板ではなかったからか?)昼の部の3時半には間に合わず、夜の部開店の6時に再訪して試食。2、30分後店内はほぼ満席で家族連れは待ちの状態。辛系、野菜系、豆乳系と女性受けするメニューが豊富だ。ドリンクももいろいろ。アジアンテイストに関するチラシも掲示されていた。レイアウトと中間色の色調もいい。そうそう、書き忘れるところだった、ラーメンのどんぶりの右手にも小さなアクセントがー。惜しいかな、もう少し愛想があっても良さそうな店。
鎌倉『一閑人』1.スープ★★2.麺★☆3.トッピング★★4.接客・雰囲気★5.価格★★

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秋の鎌倉散歩 5 長谷の大仏

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夕暮れの長谷の大仏。スーパームーンになりかけの月も見えるー。

北鎌倉では洒落た店をチョイ覗きしたが食べずに。コンビニの肉まんとフランクフルトソーセージ、炙り煎餅、 牛肉メンチと小ビール、コーヒー(コロンビア)それにラーメン&ビール、これが北鎌倉→鎌倉→長谷までのプチ散歩で食べたすべて。巡ったのは寺社4と文学館1の5ヵ所で一人1300円也。万歩計は25,000歩。さすがに足が少し痛い。


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秋の鎌倉散歩 4 鎌倉文学館

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特別展「ビブリア古書堂の事件手帖」開催中。筆者的には特に歌人塚本邦雄宛の寺山修二の手紙、そのユニークな文字に注目。“ベルサイユのばら”まである多種多様なバラ園は見事。

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秋の鎌倉散歩 3 建長寺

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建長寺の総門、三門、庭園など。新日本名木百選の柏槇も。


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秋の鎌倉散歩 2 浄智寺

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七福神の浄智寺。布袋さん(God of happiness)の腹に触って元気をもらった。

付記 いやー、知人に言われて大失敗。澁澤龍彦の墓参りをするのを忘れた!迂闊だった。寺のパンフレットにも書いてあって脳裏に残っていたはずなのだが。境内の途中で布袋さんの方へ惹かれてしまったか・・・。実はあの小高い丘の近くまで行き、その上にある墓の周りを人が歩いていて(中には外国人もいたけど)、何かあるような感じがして些か不思議がっていたことは確か(その光景は今も瞼に浮かぶ!)。そこの一角に澁澤家の墓があったとは。その時に澁澤龍彦の墓があると咄嗟に気づけばよかったのだ。鈍いのである。この寺を訪ねる前、東慶寺で小林秀雄の墓を少し探したことも尾を引いたのか、もう墓参りはいいと。言い訳だけど。今年は澁澤龍彦没後30年だったー。至極残念。(2016.11.17 記)

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秋の鎌倉散歩 東慶寺

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古都鎌倉プチ散歩の最初は、縁切り寺で有名な東慶寺。夏目漱石座禅100年記念碑(上から3番目)、評論家小林秀雄(上から4番目)、禅の英訳者・禅の伝道師鈴木大拙(上から5番目)、哲学者和辻哲郎(上から6番目)の文人の墓や1964年の東京オリンピック女子バレーボール優勝監督の大松博文(上から7番目)やアムステルダムオリンピック三段跳び金メダルの織田幹雄(上から8番目)のスポーツで活躍した人の墓も。小林秀雄の墓を見つけるには少々時間がかかった。

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2016年アメリカ大統領選挙

“We make America great again”の共和党のドナルド・トランプ氏が、大方の予想を裏切って2016年11月8日のアメリカ大統領選挙で勝利した。これは固唾を飲んで(うんざりするほど聞いた言葉!)見守っていた世界中の人々にかなりのショックを与えたようだ。トランプ氏の勝因は白人の低所得者層を取り込んだことや都市住民が民主党のクリントン氏に投票したのに対し、地方の住民がトランプ氏に投票したこと、不況で喘ぐ白人労働者、一部のラティーノやアジア系それに一部クリントン嫌いの白人女性などがトランプ氏に票が流れたと早くも選挙分析がなされた。ニューヨークタイムズなどアメリカの主要マスコミは、民社党寄りで、移民排斥、人種差別、反グローバリズムを掲げ過激な言動をするトランプ氏を批判していた。トランプ氏を支持する新聞は地方紙の2紙だけだと伝えられたばかりの大逆転劇だった。恐らくは10月の終わりに突如発表されたEBIによるクリントン候補のemail機密搭載再調査(投票日前に結局打ち切ったが)が勝敗を分けたかも。いやいや、隠れトランプ支持者(silent voter)や忘れられた人たちがいて、トランプに投票したと。その数1000万人とも。喘ぐ白人中間層の存在をヒラリー・クリントンは見間違った。establishment(既得権益)のchange(変革)を訴えたトランプ陣営の選挙戦術が勝ったのだ。イギリスのEU離脱と同じことがアメリカでも起きた。ポピュリズム(大衆迎合主義)ー。アメリカ大統領選挙はいつの時代も変革をもたらしてくれる人に賭けて来たともいえる。世界的に内向きな傾向、振り子が右に触れているのが気になる。

さて、気になるトランプの選挙公約の実行だ。
アメリカファースト、保護主義。
①移民問題。犯罪者の移民を送還。メキシコとの国境に壁を建設するなど。
②TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)破棄。
③NAFTA(北米自由貿易協定)離脱。
④減税と高い関税。
⑤空港、鉄道、道路などの社会的インフラ整備。
⑥白人中間層などの雇用促進。
⑦安全保障問題。日本など海外にある米軍基地の負担、撤退も視野に。

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超人の面白読書 126 『ちくま 』2016年11月号を読みながら

作家の橋本治が、『ちくま』11月号の巻頭エッセイ(なだいなだ氏のときはよく読んでいた)、遠い地平、低い視点の今回のテーマは祭りの継承。ずっと不思議に思っていたことがこのエッセイで氷解して、少しだけ快感を味わった。
それは30代の初めに仕事で兵庫県の山あいの書店―最寄りの駅から川沿いを歩いて20分ほどかかった―に訪問して若い書店主と喫茶店で話していた時に、がり版刷りの新聞を差し出され、若い書店主が祭りや神輿のことについて熱く語ってくれたことだった。筆者はさほど神輿には興味がなかったので、不思議な人もいるもんだなと感心した。決して上手いとは言えない手書きの、しかも所々薄くてはっきりしない、神輿のイラストが私製新聞の真ん中に掲載されていて、よくまあ、細かく書かれているね、と若い書店主の祭りや神輿の復活にかける情熱が半端じゃなかったことを今でもはっきりと覚えている。その当時は神輿を担いで祭りを行う行事が、作家の橋本治が書いているように廃れていたのだ。それこそ大きな祭りはあったと思うが、商店街などを練り歩く祭りはあまり見かけなかったように記憶している(小中学生の頃は田舎の神社で行われる秋祭りによく出かけたものだ。それこそ子どもにとっては楽しみだった―)。それがいつ頃、多分10年後くらいからか、徐々に商店街に神輿を担いだ祭りが復活したのは。商店街での神輿を春(元来の意味は豊作祈願)、夏(元来の意味は病気よけ)、秋(元来の意味は収穫祭)、冬(元来の意味は豊作感謝)の季節に以前より見かけるようになって(テレビでの祭りの露出度も増した)、あの時兵庫県の書店主の語っていたことが現実味を帯びた。いやー、彼の情熱が伝わったのか予測が当たって驚いたものだ。が、一方で、祭りの宗教的な意味合いは薄れて、代わりにイベント性が出現した。日本社会が何か変わり始めた時期だったかも知れない。作家の橋本治が住宅街の祭りの様子を彼なりの視点で面白可笑しく活写しているが、筆者が住んでいる地域の小さな夏祭りも似たようなものだ。

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珍しい北欧料理の店紹介 7 沖縄・久米島 スウェーデン家庭料理店『SMÅKAKA』

10月の日曜日(10月23日)の夕方に放送された、テレビ東京の人気番組『モヤモヤさまぁ~ず 2』で沖縄・久米島にある小さなスウェーデン料理店『SMÅKAKA』(小さなクッキー)が紹介された。カウンター席6席とテーブル一つのスウェーデン家庭料理の店。切り盛りしているのはスウェーデンのイェーテボリィから移住したアンナさん。スウェーデンからこの沖縄の離島久米島に移り住んでいる人は本当に珍しいというか初めて。沖縄の海が故郷の海と似ていて、一目惚れし古民家を購入して、今年の4月に小さなレストランを開店したのだ。
番組のコンセプトは、ぶらぶらと緩く歩きながら店などを訪ねて、その都度出会った人々や面白おかしな品物などを紹介しながら楽しむのだ。今回は沖縄・久米島紀行。お笑いコンビ大竹と三村のさまぁ~ずの2人と大江、狩野アナに続いて3代目に抜擢された新任福田アナの3人でこのレストランに立ち寄ったのだ。日本語が出来ないスウェーデン人と英語が出来ない日本人とのチンプンカンプンな会話はもの一つ頼むのにも大変でむしろ滑稽な寸劇状態。しかし、そこは良くしたもので新任の福田アナが英語でカバー、さすが三村に英語、上手いじゃんと言わせたのも束の間、今度は“krona”(スウェーデンの通貨)のスウェーデン語の発音が出来なくて身振り手振り(with hands)の始末。結局、スウェーデンではごく普通に食べられているというシナモンロールとミルクをオーダー、スウェーディシュ スタイルでシナモンロールをミルクにつけて試食していた。Lycka till !!
詳しくはこのスウェーデン家庭料理店のオーナーアンナさんのブログを参照されたい。→https://smakaka.org/

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【写真はアンナさんのブログから】

ついでに「琉球新報」の記事はコチラ→http://http://ryukyushimpo.jp/news/entry-320941.html

それにしても日本からは遠い北欧のスウェーデン南西部のイェーテボリー、Göteborg(確か自動車メーカーのボルボや通信機器メーカーのエリクソンなどの本社があって、18世紀にはスウェーデン東インド会社の拠点だった人口52万の港湾都市)から移住するとはサプライズ、決断と実行の賜物で、さすがヴァイキングの末裔だけはある。沖縄・久米島はここからも遠いので食べには行けないが、いつか寄ってみたい。その前に首都圏で行っていない北欧料理の店に足を運ぶとするか。まずは吉祥寺にあるスウェーデン料理・ノルウェー料理のレストラン『ALLT GOTT』から始めるとしよう。

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超人の面白落語鑑賞 立川志の八の落語

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12月を思わせる寒い日曜日の午後、久しぶりに落語を鑑賞した。と言っても、テレビではたまに見る程度で(否、「笑点」は見ている方かも)、ましてや寄席にはめったに行ったことがない。横浜の「にぎわい座」に行ったのが最後だから、さて、何年経ったかー。
今回の落語鑑賞は、NHKの長寿番組「ためしてガッテンの司会者立川志の輔の2番弟子で横浜市出身の立川志の八の落語。薄茶系の着物を羽織った端正な顔立ちの41歳、メリハリの効いた、表情豊かな語りは積み上げた芸の域を広げてあまりある。演目は古典落語から「権助魚」と「二番煎じ」の2つ。午後1時から始まって2時40分まで。途中休憩10分。枕で嫉妬のjealousyは良い意味の嫉妬で、envyは悪い意味の嫉妬(ひょっとしたらenvyが良い意味の嫉妬のはず。聞き間違えでなければの話だが)と語ってから本題の「権助魚」に(出し物はあとで調べてわかった)。使用人の権助が女将に旦那の浮気の追跡に1円の小遣いをもらうが、追跡するはずの旦那に2円で買収され、魚釣りに行って、あげくは湯河原まで出かけてしまったので今日は帰って来ないと女将に行っておくれと告げられ、アリバイ作りに魚屋でスケソウダラ、ニシン、魔物のタコそれにかまぼこまで買って女将に持って行く。それを見た女将が海釣りの魚ばかりで川釣りのものがない!ましてや、かまぼこは釣れるものかいとバレバレ。権助は関東一円ではダメだったが、旦那さんからは2円もらったよと。これが一番目の出し物「権助魚」の大体のあらすじ。枕からすうーと入って場面は江戸の商家の女将と使用人権助の会話へ、身振り手振りを駆使して独特な話芸が展開される。演じる志の八の顔の表情、特に惚けた表情をリアルに画き切るしぐさ、その首を上下に振り、白黒させる目の動きが絶妙。思わず笑ってしまう。声の張りといい、全体的なしぐさといい、イメージの喚起力が強く観客を引き寄せる魅力がある。面白かった。高座の狭い場所から異空間に観客を誘い、庶民の哀楽を巧みに話芸で描くのだ。そして最後にオチがつく―。この「権助魚」にもバリエーションがあるらしい。魚の種類を替えるとか―。
志の八、今度は黒い着物に着替えて登場。10分間休憩中に寒いので暖房を入れたとか。2番目の出し物は「二番煎じ」。江戸の町で旦那衆が火の用心で夜回りをするが、寒いので詰所で次の夜回りが来るまで暖を取ることに。物足りないので誰か酒がないかと言うと酒を持ち込んだ者がいて持ってくる。そのうちに鍋がないかと言うと鍋を持ち込んだ者がいる。次にししはあるかと尋ねるとシィ(火)ならありますと猪肉を持ち込み猪鍋に。そのうち宴がたけなわになる。火の用心の夜回りの休憩どころか酔っぱらいまで出る始末。次の夜回りの来るのを気にしながら呑んでいると、ダン、ダンという音がして、それまで酒盛り中だった旦那衆が急に酔いざめの状態に。役人が入ってきたのだ。提灯を股に、酒や鍋をそれぞれのやり方で隠す。すると、役人がそれはなんだ、あれはなんだと問い質したので、男衆の一人が恐る恐る役人に薬だと酒を差し出す。役人は風邪気味なのでこの薬はちょうど良いとゴクンと飲み干す。これはうまい、もう一杯くれとゴクンと二杯目も呑んでしまう。もう酒は土瓶にないと役人に告げると、一回りしてくるからその時までに二番煎じておけと。この「二番煎じ」の噺にもバリエーションがあるらしい。これはネットで検索して知った。
寒い日だったが午後の1時間半、即席の寄席で演芸をたっぷり楽しんだ。心暖まるには落語に限る、とは少し大袈裟か(笑)。観客は年配衆が大半で70名はいたか。

追記 筆者は英語落語にも興味があるので上の噺の英語版があったら探して書き写してみたい。

追記2 昨日か一昨日の深夜に「ためしてガッテン」の再放送をたまたま見ていたら、ナレーターが筆者の知り合いのS氏ではなかった!誰かは知らないが若い人の声、S氏は辞めたか?(2016.11.1 記)


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超人の面白写真館 立教大学のチャペルで結婚式記念撮影準備中に遭遇

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先週の日曜日、立教大学での仕事の合間にチャペルに寄ったらサプライズ。結婚式が。チャペルの前で新郎新婦が記念写真の準備中。新婦は美人でかつ微笑みが素敵だった。秋晴れに恵まれた日、お二人にとってはさぞかし思い出の貴重な一枚になるはず。Congratulations !

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超人の面白ラーメン紀行 216 池袋『GAGANA』池袋店

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『麺屋ごとう』の跡地に2年前の夏にオープンした『GAGANA』。黒毛和牛炙りホルモン入りつけ麺が売りの店らしいが、初めに入った店では基本のラーメン(830円)を食した。濃厚とんこつスープにストレートの中細麺、柔らかチャーシュー、刻みネギ少々、メンマや海苔それに茹でたキャベツのトッピングと量少な目のバラエティーにとんだ具がいい。美的なセンスも。どんぶりは最近ご無沙汰気味のすり鉢状の白物。まあ美味。
実は『麺屋ごとう』は大塚へ移転して営業中らしい。ネットの書き込みでは“ごとう”ファンも押し寄せているとか。『GAGANA』ラーメンは川崎に本部があって本職はラーメンと無縁の職種らしい。いやはや、食べ終えてこの店を出る際に看板を見上げ、あれっ、と二三回看板の“G・A・G・A・N・A”文字を不思議そうに読み直したのだ。確か後藤、ごとうだったはずと記憶を辿りつつ、次第に店が替わったのだとわかった。すぐにネット検索をかけて確認したのだった。たまたま立教大学で仕事があったので寄ってみたかっただけだが、イメージがガラリと違っていたのにはサプライズ。前の店『麺屋ごとう』を訪ねたのは知り合いの小さな会社がこのすぐ近くにあったからで、さて、どのくらい前だったか、恐らくは15、6年は経っているかも。『麺屋ごとう』は池袋『大勝軒』の山岸大将に惚れ込んで店を出したほどの人物。翻って今度の店はカフェ風ラーメン店?オーダー後水と小さな白い陶器に出された茶色飲み物が烏龍茶だったとはー。これ何ですかと思わず店員に訊いてしまったほど。ラーメンにかける調味料の一種かと迷っていたので、まさか烏龍茶だとは。先入観がそうさせたのかも(笑)。不思議そうについでにもうひとつ、店名の「GAGANA」はサモア語で言葉という意味だそうだ。

池袋『GAGANA』①スープ★★☆②麺★★③トッピング★★☆④接客・雰囲気★★⑤価格★★

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超人の生真面目半分転生人語 9 ノーベル賞メダルの価値 2

夏目房之助の談話からの引用、続き。

ところが、これがまた本当に世間知らずが集まった家族だから、現金を払ったとたん、不動産屋がつぶれて連絡がつかなくなってしまった。つまり騙されたんですね。登記もせずに契約だけして金を払ったわけだから、国税、都税、銀行の差し押さえ付きの部屋に住まなくてはならなくなった。きちんと調べなかった自分も悪いけど、たいへんなショックでした。その時、「俺はやっぱり遺産を使っちゃいけなかったんだ」と後悔しました。別に天国の漱石に叱られたわけではないけれど、そう思ったのです。〈中略〉人間は、自分の意志で生きているように思っていますが、実のところ社会や周囲との人間関係の中にぽんと放り出されて、お互いの作用反作用で生きている。それはどうしようもないもので、ある種とても怖いものだと感じます。漱石に関しても、僕にとっては会ったこともない、関係のない人だと思っていたけれど、たまたま彼のお金を使っちゃたら、とんでもない目にあった。僕はこのことを「関係の怖さ」と名づけたんです。自分の目に見えない、因果関係もないはずのところから突然襲ってくる関係の怖さについて、哲学的に考えていたのです。(特別談話 私の漱石 百年の時を越えて、祖父・漱石に会う P.56より引用)

夏目漱石の直系の孫にあたる夏目房之助の談話を長らく引用したが、ここには競売にかけるノーベル賞受賞関係者とおぼしき人たちに一石を投じる至極重要な教訓があるように筆者には思えてならない。

付記。NPRの記事の詳細を読みたい方はこちらへアクセスされたい。→http://n.pr/2dVpYTU

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超人の生真面目半分転生人語 9 ノーベル賞メダルの価値

アメリカのNPR(National Public Radio)の電子版が2、3日前に
伝えたところによると、ノーベル賞のメダルと証書が有名な競売会社サザンビーズにかけられ、今週始めにも250万ドル~400万ドル位で落札される見通しだ。当のノーベル賞受賞者は天才数学者でゲーム理論の権威の経済学者だったが、昨年交通事故ですでに死亡している。こういった名誉あるメダルを競売にかけるケースが結構あるみたいで、その競売価格が話題に。多くは身内が何らかの事情でメダルを手放さざるをえないのかもしれないが、普通なら家宝もので末代まで守ろうと考えるはずだ。そのメダルがいくらの価値があるかというのがこの記事のタイトル。この経済学者は冷戦時代に軍関係の研究所に入り暗号解読の仕事に従事したようだ。しばらくして統合失調症(精神分裂症)を患った。2001年に彼の半生が映画にもなって、2002年には日本でも公開された。映画のタイトルはA Beautiful Mind。残念ながら筆者は未見。

先週の土曜日にNHK土曜ドラマ「漱石の妻」を観たが、今年は夏目漱石没後100年、12月にはまたまた岩波書店から漱石全集も刊行される(岩波は出版事業が芳しくない時期に漱石全集を出すと聞く。それだけ漱石ものは売れることの証左かも)。今回平成16年12月文藝春秋社刊行の『文藝春秋 臨時増刊号 夏目漱石と明治日本』を引っ張り出して読んでいる。気がついたことの一つに、この雑誌に寄稿した人たちの中には鬼籍に入った人が結構いることだ。しかし、12年経った今でも読んでみてめちゃ面白い。やはり漱石は巨匠だった!
さて、この雑誌に夏目漱石の直系の孫にあたる漫画評論家夏目房之助が談話形式で寄稿していてその内容に興味を引かれた。それはこのノーベル賞メダルの話とも大いに関連する話だ。

当時、漱石の著作権は切れていましたが、新しい原稿が見つかったとか、広告関係などでまとまったお金が入ることがありました。たいてい母親に内緒で親父が趣味に使っていましたけれど、たまたま見つけた母が「房之助のために使ってちょうだい」と言ったんです。漱石に頼るなんて気が進まなかったのですが、結婚してすぐ子どもが生まれたばかりの26才でしたし、母親の好意も無駄にしたくありませんでした。結局、父にこのお金を頭金として出してもらう形でマンションを買うことになりました。(続く)

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超人のジャーナリスト・アイ 166  新聞凋落

今に始まったことではないが、衝撃的なネットニュースを読んだ。コビーを取ってじっくりと読もうとテーブルに置いたまでは良かったが、忘れてしまい今手元にない。昨日の「しんぶん赤旗」それに今日の「朝日新聞」といい、その凋落振りは尋常とは到底思えない。アメリカなどのローカル系リアル新聞は、ネットに喰われて廃刊や縮小もしくは電子版のみの新聞に追い込まれたところも。日本にもその波が押し寄せつつあるということかも知れない。朝日は不祥事が続いたことが祟ったのか500億円の減収と週刊誌が報じたという。その前日に「しんぶん赤旗」がここのところ急落しているとの報道があったばかりだ。

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2016年のノーベル文学賞はアメリカのシンガーソングライターのブ・ディラン氏が受賞

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下記は今年のノーベル文学賞を伝えるスウェーデンの小さな新聞「8sidor」の電子版。
今年のノーベル文学賞受賞者はアメリカのシンガーソンガライターのボブ・ディラン氏。現代の吟遊詩人。60年代、政治性の強いプロテストソングから出発してロックシンガーへ。シンガーソンガーの受賞は初めて。『風に吹かれて』は彼の代表作。本名はロバート・ツイマーマン、アメリカミネソタ生まれの74歳。

下記のスウェーデン語の記事の中に、ボブ・ディランは古代ギリシャの詩人のように歌う、とスウェーデンアカデミーのサラ・ダニュウス女史の言葉が引用されている。

Bob Dylan får Nobelpriset i litteratur

Den amerikanske sångaren
och poeten Bob Dylan
får årets Nobelpris i litteratur.
Det berättade Sara Danius
i Svenska Akademien
i dag, torsdag.

Det är första gången
som en popartist får
Nobelpriset i litteratur.

Bob Dylan är en av världen
mest kända musiker och sångare.
Han har skrivit några av
världens mest spelade låtar.
The Times they are a-Changing,
Like a Rolling Stone
och Blowin in the wind.

– Dylan skriver poesi för örat.
Han gör som de gamla grekiska
poeterna gjorde. De sjöng sina dikter,
säger Sara Danius.

Bob Dylan är 75 år.
Han började göra musik redan
i början 1960-talet.
Då var han mest känd
som protestsångare.
Många av hans låtar var politiska.
Senare blev hans texter
mer poetiska.

Bob Dylan heter egentligen
Robert Zimmerman.
Han är född i staden Duluth
i Minnesota i USA.

Congratulations !

追記 スウェーデンアカデミーはボブ・ディラン氏とは未だに連絡が取れていないという。一方、ボブ・ディラン氏はラスベガスでのコンサートではノーベル賞受賞の話には触れなかったらしい。しかし、ボブ・ディラン氏は毎年のようにノーベル文学賞の候補にあがっていたとも。真実は風に吹かれて、か ー。(2016.10.20 記)

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超人の面白テレビ観賞 TBS NEWS23 小泉純一郎元首相、退任後初のテレビインタビュー 3

元首相の小泉純一郎氏はインタビューで何を語ったか。福島第一原発事故直後にトモダチ作戦と称して福島県浜通り沖からアメリカ海兵隊が 入って救助作業をした。その時彼らは福島原発事故から出た放射性プルーム(煙霧)を浴びて活動していた。彼らは帰国後身体に異常をきたしていることに気づいた。彼らはトモダチ作戦中に被爆したことが原因と東電相手に医療検査や治療のために10億ドルの訴訟を起こした。控訴審で日本政府の助言者が被爆は米軍の責任と言い放ったという。原告は元アメリカ人兵士8人だったが450人以上の規模に膨れ上がった。アメリカの医療費は高額で有名だが(盲腸の手術費だけでも100万円以上になるらしい)、甲状腺など被爆が原因の治療費はこの人数を考えると莫大である。アメリカまで行って元海兵隊関係者の話を直接訊いた小泉純一郎氏は、彼らの治療費に少しでも役立てたいとミリオンダラー、1億円の寄付を募るキャンペーンを張ることにした。これに賛同した建築家の安藤忠雄氏がアイデアを出し、大阪で会費1万円の1000人、1000万円寄付集めの小泉純一郎講演会を企画、8月に実施した時には予想を上回る1300人が集まり、1300万円の寄付が集まった。また、会津で太陽光発電の電力会社を経営している人から1000万円の寄付、この11月には関西方式を東京で実施する予定だという。寄付目標の期限は来年3月だが、すでに7000万円の寄付が集まってると誇らしげに語った小泉純一郎氏。テレビを見ていた筆者もこれにはサプライズ、何とも頼もしい話じゃないか。
この後ニュースキャスター星浩氏の質問で小池百合子や子息の小泉進次郎の話に及んだがそれほど際立った発言はなかった。

このテレビインタビューを見て少し書き込み、しばし中断していたら、毎日新聞月曜コラム「風知草」で編集委員の山田孝男氏がこの小泉純一郎氏のトモダチ作戦について書いていた。筆者もテレビの小泉純一郎氏のインタビューを補足する意味でこのコラムを参考にした。しかも10月3日と10日の2週にわたって言及していて、最後はこう綴られていた。

批評ではなく、募金。批評ではなく、奉仕。原発政策を守るために「被ばくは米軍の責任」と言い放つ感覚の否定。元首相の常識を私は支持する。

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超人の面白テレビ観賞 TBS NEWS23 小泉純一郎元首相、退任後初のテレビインタビュー 2

小泉純一郎氏は今、一民間人として原発ゼロ問題に取組んでいる。初めは彼一流のパフォーマンスかと映ったが、その後の彼の行動を見ると益々真剣さを増している。今回のTBSのインタビューではまだまだ衰え知らずの小泉節、それどころか新たな取組みの凄さに目を見張ったほどだ。今や安全性がほとんど担保されない危険な原発を止めさせない限り、危険と隣り合わせの地域がいくつも存在し、住民が絶えず脅かされる状況が続く。知恵を絞って根本からエネルギー政策の転換を図っていくことが必要だ。その一つが原発を造らず自然エネルギーを利用した電力供給システムをいち早く構築することだろう。自然エネルギー利用システム構築はコスト高とか、原発の方が安いとか、様々な意見が出てはいるが、要はコストがかからないことが第一だが、科学的見地からの安全性や安心感そして信頼感を得られるかどうかだろう。私たちの子孫に莫大な付けを回してはならない。それがせめてものの同時代を生きる私たちの責務だ。原発から出る核のゴミ処理にはこれまたとてつもない時間がかかる。福島第一原発事故で被災した福島の人たちを思うとやりきれない。

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